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空車情報が瞬時に 渋滞緩和へ専用サイト 7月から江の島内外8駐車場

社会 神奈川新聞  2015年06月13日 03:00

江の島内外の駐車場の利用状況がリアルタイムで分かるサイト(湘南なぎさパーク提供)
江の島内外の駐車場の利用状況がリアルタイムで分かるサイト(湘南なぎさパーク提供)

 江の島(藤沢市)の交通渋滞緩和を目指し、島外駐車場の利用を促す試みが、7月から本格的に始まる。島内外の計8駐車場の満車・空車が一目で分かるウェブサイトを初めて開設。リアルタイムの情報提供で車両の分散化を図り、島内駐車場に利用が集中する現状を改善する。渋滞緩和は2020年東京五輪に向けた課題の一つでもあり、関係者から期待が寄せられている。

 サイトを開設するのは、県や市などが出資する第三セクター「湘南なぎさパーク」。同社が管理・運営する島内2(駐車台数計641台)、島外6(同1580台)の計8駐車場が対象で、入退場の発券・精算機と連動させたシステムを開発した。

 各駐車場の利用状況を「満」「混」「空」の3種類で紹介。「混」「空」の場合は、残りの駐車可能台数も表示する。料金や利用時間、進入路などの情報も提供し、スマートフォンでの利用も可能にした。

 休日を中心に慢性的な渋滞が起きる江の島ではこれまで、駐車場の利用状況をあらかじめ提供する手段がなかった。判断材料となる情報がないため、島外の近隣駐車場が空いているにもかかわらず、利用は島内に集中。島と対岸を結ぶ唯一の連絡道・江の島大橋まで車列が連なる状況は長年、改善されなかった。

 さがみ縦貫道の開通や五輪セーリング競技の実施で観光客増も予想されることから、同社は対策に着手。野沢俊社長は「江の島に到着する前の好きな時に、スマートフォンで情報確認できるようにした。交通誘導を図り各駐車場のバランスの取れた利用を促したい」と効果に期待を寄せる。

 同社が昨秋から取り組んできた島外駐車場での自転車の無料貸し出しサービスも拡充する。台数に加えて電動自転車や2人乗り自転車など車種も増やし、島内へのアクセス向上に努めていく。

 課題はサイトの周知だ。キーワード検索した際に上位で表示されるよう工夫を凝らすほか、北関東や甲信地方の高速道のサービスエリアなどにポスターやチラシを配置する。

 同社管理以外の駐車場に対象を広げていくことも重要で、野沢社長は「システムの統合など課題はあるが努力していきたい」。島内で駐車場を運営する市観光協会は「五輪に向け渋滞緩和は共通認識に立って取り組むべき課題。連携できることはしていきたい」、市観光課は「観光客の利便性向上へ良い取り組み。効果を注視したい」と語った。



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