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幼稚園、建て替え5年で廃園 「財政の無駄」「判断ミス」

政治行政 神奈川新聞  2015年06月12日 03:00

 横須賀市が決めた市立諏訪幼稚園(同市小川町)の廃止方針が、波紋を呼んでいる。約9千万円を投じて建て替えてから3年もたっておらず、国からの補助金も全額に近い約1800万円分の返還を求められる見通し。「財政の無駄」「政策判断のミス」といった批判が市議会で上がった。

 諏訪幼稚園は耐震化の必要性を理由に2010年9月に建て替え工事を始め、12年8月に完工した。廃園の方針は、継続的な定員割れなどを踏まえて決定した。廃園の時期は、完工から6年にも満たない18年3月末を想定している。来春の入園児まで新規募集する見込みで、全園児の卒園まで運営する予定。廃園までの総コストは年間運営費と合わせて約4億6400万円に上る。

 11日の一般質問では、土田弘之宣氏(公明党)が「非常に大きな損失。財政の無駄ではないかと疑問を感じる。市としても人口推計や将来予測をやっている中、わずか数年で廃園になることが予測できないのか。決断するタイミングがあったのではないか」と追及した。

 吉田雄人市長は「存続を求める地域の声があった。建物が新しくなればニーズが高まることも考えられる中、人口推計だけをもって見込むことは難しかったのではないか」などと答弁。

 土田氏は「市長の答弁を聞いて先が心配になった。確かに地域の声はあったと思うが、将来を見据えた計画を行政はやっていかなければいけない。政策判断のミスとしか思えない」と指弾した。

 市は「市立幼稚園の意義は薄れてきている」との認識で、もう一つの市立である大楠幼稚園(同市芦名)も同様のスケジュールで廃園する見通し。


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