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戦没殉職船員を慰霊 両陛下、5年ぶり出席

社会 神奈川新聞  2015年06月11日 03:00

戦没殉職船員追悼式に出席し、供花に向かう天皇、皇后両陛下=横須賀市鴨居の県立観音崎公園
戦没殉職船員追悼式に出席し、供花に向かう天皇、皇后両陛下=横須賀市鴨居の県立観音崎公園

 第2次世界大戦で軍に徴用され亡くなった戦没船員や戦後の海難事故で亡くなった船員を慰霊する「第45回戦没殉職船員追悼式」が10日、横須賀市鴨居4丁目の県立観音崎公園内の「戦没船員の碑」前で行われた。天皇、皇后両陛下が5年ぶりに出席した。遺族や関係者ら約650人が参列し、冥福を祈った。

 日本殉職船員顕彰会の主催。追悼式では全員が黙とう。同会の宮原耕治会長が「海洋国家日本として平和と繁栄を享受できているのは、志半ばで海に散った戦没船員と、わが国の復興を支えた海運・水産業で、不幸にしてその職に殉じられた船員の尊い犠牲の上にあることを決して忘れてはならない」と式辞を述べた。

 天皇、皇后両陛下は「安らかにねむれ わが友よ 波静かなれ とこしえに」と刻まれた碑の前に設けられた祭壇に供花。遺族ら参列者がそれに続き、花を手向け冥福を祈った。

 埼玉県狭山市の小口英吉さん(67)は大叔父が船長を務めていた貨物船が1944年に爆撃にあった。中国・大連からフィリピンに軍事物資を運ぶ途中だったという。小口さんは「大叔父は46歳で亡くなった。若くして人が死ななくて済むような平和な時代であってほしい」と願っていた。

 同碑に奉安されている戦没船員は6万609人、殉職船員は2967人。


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