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災害通報にアマチュア無線 逗子でボランティア登録

社会 神奈川新聞  2015年06月11日 03:00

災害時通信ボランティアの説明会に参加した市民たち=6日、逗子市役所
災害時通信ボランティアの説明会に参加した市民たち=6日、逗子市役所

 逗子市は災害発生時に情報の伝達を円滑化するため、市民のアマチュア無線を活用するボランティア制度を始めた。有志が登録し、市の災害本部へ被災状況を伝えたり、住民の警察や消防宛ての通報を代行したりといった役割を担う。市民の愛好家も協力の拡大を目指している。

 市は4月、「市災害時通信ボランティアに関する要綱」を施行。この中で目的を「市内のきめ細かな災害情報を迅速な収集・伝達を図る」とした。

 ボランティアは、市内に震度5強以上の地震が発生した際(1)負傷者の住所や人数(2)火災の発生場所や延焼(3)建物の倒壊(4)交通網の崩壊や渋滞(5)避難所ごとの人数-などを市へ伝達するよう努めるとしている。地域住民から依頼があった場合、救急や消防、警察などへも市災害対策本部を通じて通報する。

 ボランティアの中心を担うのは、市民グループ「逗子・葉山アマチュア無線クラブ」。会長の石井康生さん=同市新宿3丁目=をはじめ、20人近いメンバーがすでに登録を済ませた。石井さんによると、通報の代行は全国的にも珍しい取り組み。

 災害時に電話が混み合った際にも通信制限がかからない優先電話の一つに公衆電話があるが、携帯電話の普及などで設置数は大きく減った。石井さんは「それでは地域の状況を伝えられず、被害が拡大する恐れがある。災害時にアマチュア無線が果たせる役割は大きい」。同クラブは2007年、披露山公園(新宿5丁目)に中継局を設置しており、市内であれば小さなトランシーバー一つで交信することができる。

 6日に登録者向けの説明会を初めて開催。通報の代行請け負いを示す水色の門標が配布された。ボランティア宅に掲示され、通報代行の目印となる。石井さんは「無線のやりとりは、慣れている人でないと難しい。免許を持っている市民に、協力してもらえたら」と呼び掛けている。


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