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原爆の惨禍を後世に 相模原の被災者の会が証言集

社会 神奈川新聞  2015年06月09日 03:00

被爆者証言集「水をください」第4集を手にする丸山会長=相模原市南区
被爆者証言集「水をください」第4集を手にする丸山会長=相模原市南区

 原爆の惨禍を少しでも多くの人たちに伝えたい-。相模原原爆被災者の会が被爆者証言集「水をください」を刊行した。会員が広島や長崎での被爆体験、被爆2世の平和への思いなどを寄稿した。原爆投下から70年が経過しようとしており、被爆者の高齢化が進む。風化が懸念される核兵器の恐ろしさや、平和の意義をあらためて問いかけている。

 同会は1975年に結成。今年で創立40周年を迎えた。これまで10、20、30周年と節目ごとに証言集を発行し、計約50人が寄稿。今回で4集目となる。一方で被爆者の会員の高齢化が進み、平均年齢は80歳を超えているという。

 「被爆者の会員がこの10年でかなり減った。証言集を出せるのは、おそらく最後かもしれない。集大成の気持ちで編集した」と同会の丸山進会長(75)。戦後70年と、戦争や原爆の記憶が薄れつつあることも危惧する。

 今回の第4集には13人が寄稿。28歳の時に広島の爆心地から2キロの兵舎内で被爆した男性は、爆風が部屋の中を襲い、外では多くの子どもが倒れていたなどの状況を生々しく証言。長崎で8歳の時に被爆した男性は、水を求めて次々と亡くなる惨状などを語ることで核の恐怖を伝える。

 広島で5歳の時に被爆した丸山会長も寄稿。熱風で吹き飛ばされて気を失い、焼けただれた遺体など地獄のような光景に息をのんだことを記した上で訴える。「再び戦争の道を進まぬよう、被爆者の使命として、次世代へ戦争の悲惨さと平和の尊さを伝える活動を続けていきたい」

 証言集第4集はA5判48ページ。希望者には1部200円で分けている。問い合わせは、同会事務局の村田さん電話042(782)8932。


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