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小学生が障害者サポート ズーラシアで動物観察

話題 神奈川新聞  2015年06月07日 03:00

視覚障害者の町田さん(右)にゾウのモニュメントについて説明する橋本さん(右から2人目)=よこはま動物園ズーラシア
視覚障害者の町田さん(右)にゾウのモニュメントについて説明する橋本さん(右から2人目)=よこはま動物園ズーラシア

 子どもたちの誘導で、視覚障害者がウオーキングと動物観察を楽しむイベントが6日、横浜市旭区のよこはま動物園ズーラシアで行われた。都筑区のNPO法人「ミニシティ・プラス」(三輪律江理事長)の小中学生6人が、視覚障害者を安全に誘導しながら動物の様子や園内の情景を説明。障害者は「子どもの視点で表現力豊かに楽しく説明してくれた」と、一日を満喫していた。

 ミニシティは2006年に発足し、子どもたちの自主的、創造的なまちづくり体験に取り組んでいる。今回は視覚障害者スキー団体「かながわブラインドスキークラブ」(旭区、渋谷清二会長)のメンバーが、シーズンオフの体力づくりにウオーキングをしたいという話を聞き、子どもたちを交え両団体でズーラシア見学を企画した。子どもたちは4月に園内の下見も行い準備した。

 この日は、スキークラブから40~70代の視覚障害者8人とサポート会員ら21人、ミニシティからは小学生3人、中学生3人、スタッフ1人が参加。小中学生はそれぞれ1人の視覚障害者の誘導を担当し、丸1日かけて園内を巡った。

 横浜市立中川中1年の女子生徒(12)=都筑区=は、全盲の会社員女性(41)=港北区=とペアになった。階段や段差に注意しながら誘導し、各コーナーでは「レッサーパンダがとてっ、とてっ、と歩いています。目が丸く、くりっとして、とてもかわいいです」「今、鳴いている鳥はイワシャコです」などと熱心に説明を続けた。

 視覚障害者と直接触れあうのは初めてだったが、トラブルもなく誘導し「説明することで自分も理解が深まった。とても楽しかった」と笑顔を見せていた。

 スキークラブ側の企画担当だった全盲の女性は「子どもたちは本当に頑張ってくれた」と感激しきり。「バリアフリーの社会に向けて、次代を担う子どもたちが障害者を身近に感じてもらう機会になったのでは」と成果を話していた。


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