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高性能ヘリで救助力向上 横浜市消防局2機更新

社会 神奈川新聞  2015年06月04日 03:00

2機とも新型機となった横浜市消防局のヘリコプター=横浜市金沢区の横浜ヘリポート(市消防局提供)
2機とも新型機となった横浜市消防局のヘリコプター=横浜市金沢区の横浜ヘリポート(市消防局提供)

 横浜市消防局は、現在のフランス製旧型ヘリコプターをイタリア製の高性能新型機に更新した。航続距離は約1・7倍となり、収容人数も増え、災害時の救出作業などで活躍が期待できる。4日から運用を始める。

 市消防局には現在2機あり、1機は2年前に今回と同じ新型機を導入。高性能ヘリ2機を保有するのは政令市で初めてという。

 新型機は中型クラス最大級の機体で全長16・6メートル。購入費は約20億6千万円。エンジン出力は旧型と比べて2倍以上となり、航続距離は旧型と同じ条件下で最大約700キロと、約1・7倍に延びた。

 ヘリのエンジンは高い気温や高度、ホバリングで負荷が大きくかかる。例えば、真夏日に横浜ランドマークタワー屋上からの救助を想定し人命救助の能力を比べた場合、旧型機が1人しか救助できないのに対し、新型機は12人を連続して救助できるようになった。

 また、孤立地域への救助隊投入の想定で輸送能力を比較した場合、旧型機は救助隊員5人だったのに対し、新型機では救助隊員10人に加え、削岩機など5種類の資機材も積み込めるようになった。

 東日本大震災では、被害情報の収集や捜索、救助で高い飛行能力、輸送能力を持つヘリが求められた。市消防局はそうした課題を踏まえ、中型機の中でも性能の高い機種の2機導入を決めたという。

 すでに運用している1号機は2014年中に空撮や訓練などを含め200回の出動があり、そのうち30回が災害出動だった。

 同局は、新型2機体制になったことで、大規模災害時、早期に被害状況を集めることができ、捜索や人命救助を行える体制が整ったとしている。


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