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「なぜ山崎」住民反発 鎌倉市の新焼却施設 地元に説明開始

社会 神奈川新聞  2015年05月28日 03:00

新たなごみの焼却施設建設について鎌倉市が開いた説明会。地元住民からは反発も出た=23日、鎌倉武道館
新たなごみの焼却施設建設について鎌倉市が開いた説明会。地元住民からは反発も出た=23日、鎌倉武道館

 2025年度の稼働を目指す新たなごみ焼却施設の整備計画をめぐり、鎌倉市は建設予定地となった下水道処理場、「山崎浄化センター」(同市山崎)の施設内未利用地の周辺住民に対する説明会を本格的に始めた。災害時の対応やエネルギーの有効活用、安全への配慮などを説明して理解を求めているが、説明会に出席した住民からは反発が起きている。

 23日、予定地に隣接する鎌倉武道館に、松尾崇市長をはじめ、所管する環境部の幹部職員らが顔をそろえた。午前と午後に分けて行われた説明会には、14自治町内会から計151人が参加した。

 会場からは「断固反対。説明不足だ」「迷惑施設は皆、この地域に持ってくるのか」などと厳しい意見が相次いだ。「ごみからは有害物質が出ている。下水道処理施設との相乗効果というが、これまでも我慢してきた山崎にはこれ以上いらない」「小学校の通学路もある。交通渋滞が起こる心配もある」といった指摘も出された。

 松尾市長らは、騒音や臭気対策として最新の公害防止技術を用い施設建設を進めることや、ばいじんや塩化水素などに対し国の環境基準より厳しい自主規制値を設けること、収集車両の搬入による周辺の交通増加量は最大3・9%と想定されることなどを説明し、理解を求めたが、住民たちの色よい反応は得られなかった。市は、今後も住民への説明の場を設けていくとした。

 市は、選定過程で残った4候補地のうち山崎に決定した理由として、(1)浄化センターと連携することで、災害時にも焼却・下水処理の稼働を確保できる(2)下水道終末処理場として都市計画決定されている浄化センターの施設内未利用地を焼却施設と変更することは、まちづくりの方針を大きく転換するものではない-などを挙げている。

 現在、市内で稼働する唯一の焼却施設である名越クリーンセンターは、老朽化により今後10年程度で停止することが決まっている。

 ◆鎌倉市の新ごみ焼却施設 計画概要は、年間処理量3万3千トン、建築面積約2400平方メートル、高さ約30メートル。温浴施設の併設や、災害時の一時避難場所としての活用を検討している。22年度の着工を目指している。


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