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箱根山火山活動1カ月 警戒レベル2を継続

社会 神奈川新聞  2015年05月27日 03:00

激しい噴気が続く大涌谷の斜面
激しい噴気が続く大涌谷の斜面

◇火山性地震は4400回超

 箱根山(箱根町)の大涌谷周辺で続く活発な火山活動は26日で1カ月となり、県温泉地学研究所が捉えた微小な火山性地震の総数は4400回を超えた。山体の膨張を示す地殻変動や激しい噴気も続く中、気象庁の気象研究所は27日から新たに地磁気の観測を始め、地下の熱の変化から活動の状況を探る。

 温地研によると、20日以降は1日当たりの地震回数が100回に満たない状況が続いているが、大涌谷などで体に揺れを感じる地震は引き続き発生している。温地研より地震計の少ない気象庁の観測でも、一連の活動が始まった4月26日以降の地震総数は1800回を超え、麓の湯本で震度1~2を観測する有感地震が17回あった。

 同庁は今後も小規模な噴火が起きる恐れはあるとみており、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)を継続している。

 気象研究所が行う地磁気観測は、岩石の持つ磁気が一定の温度で失われる性質に着目した取り組み。観光客が多く、車などから出る磁気の影響が大きい大涌谷では日常的な観測は行われていないが、規制に伴って箱根ロープウェイも運休している現状であれば火山活動に伴う地磁気の変化を捉えやすいと判断した。

 温地研と協力し、噴気の続く大涌谷の温泉供給施設周辺の3地点で2週間おきに観測を実施。4キロほど離れた1地点で採取するデータと突き合わせ、火山活動の影響を見極める。さらに「観測データの推移から、その後の活動の変化を見通すことができれば」(気象研究所企画室)と期待している。

 また、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の衛星データを利用して大涌谷の地殻変動を監視している国土地理院は26日、5回目の解析結果を発表。10日に8センチ膨らんでいた地点がさらに12センチ隆起していたという。


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