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「3歳からどうする」課題 相模原市の小規模保育事業

社会 神奈川新聞  2015年05月27日 03:00

相模原市内に増えた小規模保育施設。しかし3歳児の受け皿には課題がある=相模原市南区
相模原市内に増えた小規模保育施設。しかし3歳児の受け皿には課題がある=相模原市南区

 悲願の待機児童ゼロ実現を果たした相模原市。長年続けてきた認可保育所の新設のほか、国の新制度によって2015年度から認可事業となった小規模保育などの地域型保育事業の新設も275人の定員増となり、ゼロ達成に一役買った。ただ、同事業は待機児童の多い0~2歳を対象にしており、「3歳からはどうするか」などの課題も浮かぶ。

 「今日は、避難訓練をしました」

 「下痢をしていて体調が悪いようです」

 相模原市南区にある小規模保育施設「保育ルームあっぷるきっず」。夕方、子どもを迎えに来た保護者らに保育士が丁寧に一人一人の1日を報告した。

 同園は、4月にスタートした国の「子ども・子育て支援新制度」を受け、市認定保育室から、地域型保育の小規模保育事業に移行した。以前は定員22人、対象年齢0~6歳だったが、移行後は小規模保育で決められている定員(19人以下)の15人、対象年齢も0~2歳に変わった。

 同施設に男児(2)を預けているパート従業員の女性(37)は、「小さい施設なので、よく見てもらえる」と信頼を寄せる。同園を経営する半田之史さん(62)も、「大家族のような家庭的な雰囲気で、きめ細かな保育ができる」と、小規模事業のメリットを話す。

 ただ、半田さんは「3歳からはどうするのか、という問題がある」と指摘する。小規模保育の卒園後、保護者は新しい預け先を探さなければならない。0~6歳対象の保育所は年齢ごとの定員が決まっているため、“編入”は難しい。

 市保育課によると、市は3歳からの受け皿として、小規模保育事業と近隣の幼稚園や認可保育所の連携を進めている。しかし現在、市内にある小規模保育施設15施設のうち、連携園があるのは9施設にとどまる。

 半田さんの経営する施設は幼稚園と連携しているが、「共働きなどで幼稚園は難しく、3歳から保育園に入れたくても希望の園に入れない可能性がある。最悪の場合、待機児童になり得る」と指摘する。


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