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大涌谷、地面15センチ隆起 火山ガスの影響か

社会 神奈川新聞  2015年05月23日 03:00

 活発な火山活動が続く箱根山(箱根町)の大涌谷で、地面の一部がこの2週間に最大15センチ隆起していたことが22日、国土地理院の解析で分かった。噴出する火山ガスなどの影響で地下の浅い部分が膨張しているとみて、気象庁や県温泉地学研究所も警戒している。

 国土地理院は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の衛星が捉えたデータから大涌谷の地殻変動を調べており、今回が4回目の解析。初回の7日に5センチほどの隆起が確認された地点が局所的に20センチに隆起したことが、21日の観測データから分かったという。

 地形の膨らみがみられるのは、激しい噴気が続く温泉供給施設付近の半径100メートルの範囲内。火山活動が活発化した当初に隆起が目立った地点より南西側の変動が顕著になってきているという。

 また、気象庁は22日から、大涌谷のカメラ画像をホームページで公開。立ち入り規制区域内の箱根ロープウェイ大涌谷駅に急きょ設置した高感度カメラで、夜でも噴気の状況を確認できる。

 温地研によると、同日の火山性地震の回数は午後7時までで59回だった。

◇地震減少傾向も「沈静化はまだ」/温地研
 大涌谷周辺の火山活動について、県温泉地学研究所の竹中潤研究課長は22日、箱根町が実施している定例会見で「火山性地震の回数は15日をピークに減少傾向にあるが、地殻変動などは続いており、火山活動が沈静化したとはいえない」と説明した。

 また同会見で町は、大涌谷で配管メンテナンス作業を行う温泉供給業者が立ち入り禁止エリアの縮小を求めて提出していた上申書について、「活動がまだ沈静化していない中では狭めるのは難しい」との見解を示した。業者には、電話などで伝えたという。

 町は噴火警戒レベルが3(入山規制)に引き上げられた場合に、避難指示が出される大涌谷周辺の半径1キロ以内の旅館や住宅など約30軒に対して回覧板を通じて近く説明する方針。ただ、対象の住宅の世帯数などは把握していないという。


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