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横浜トヨペット・宮原郁生会長兼社長 「お客さま第一」貫く

経済 神奈川新聞  2016年12月21日 16:44

みやはら・いくお 1970年横浜トヨペット入社。98年に社長、2011年から会長を兼務。ウエインズグループの代表も務める。創業者・漢二氏の次男。関東学院大卒。横浜市出身。69歳。
みやはら・いくお 1970年横浜トヨペット入社。98年に社長、2011年から会長を兼務。ウエインズグループの代表も務める。創業者・漢二氏の次男。関東学院大卒。横浜市出身。69歳。

 県内でトヨタ車の販売活動を展開し、今年創立60年の節目を迎えた横浜トヨペット(横浜市中区)。「お客さま第一主義」を堅持し、年間売上高1千億円超、従業員数2千人を擁すトップディーラーに成長した。その歩みと、今後の販売戦略を宮原郁生会長兼社長に聞いた。

 -1956(昭和31)年の創立から60年を迎えた。
 「節目の年に新車販売150万台を達成できた。トヨタ車の商品力、全社員の頑張り、何よりお客さまに恵まれ、1台1台こつこつ積み重ねた結果だ。創業時に(同業の)神奈川トヨタ自動車から頂いた支援も原動力になったと感謝している」

 「創業者の父(故・漢二氏)の時代から『お客さま第一主義』を掲げてきた。自動車は代替えを伴う耐久消費財。売りっぱなしではなく、お客さまに購入して頂いてからが本当の商売だと肝に銘じている。お客さま第一主義を守り抜き、正直な商売に徹していく」

 -足元の販売状況は。
 「国内市場は人口減少、少子高齢化で伸びが期待しづらい状況だ。自動車販売はこれまで、メーカーに守られてきた側面が大きかったが、今後はメーカー頼りを脱却し、独自の経営手法を見いだす必要がある。トヨタの販売店では従来、専売車種をすみ分け、異なる顧客層を獲得して発展してきたが、今は併売の傾向が強くなっている。商品の差別化が難しくなる中で、これまでの延長線上の施策では生き残れない」

 -今後の販売戦略は。
 「例えば、若者の車離れが指摘されるが、耳を澄ませば車は欲しいし、乗りたいという声は多い。都市部では駐車代など維持費の負担が大きく敬遠されている部分がある。中古車を含め、若者が買いやすい価格設定やローンの見直しなどには工夫の余地がある。車の購入では女性の意見も大きい。そうした声を受け止める女性社員の育成も課題だ。エコカー減税の見直しや消費増税に加え、トランプ米新大統領の就任を控えて為替の動向も予断を許さない。不透明な要素が多い時代だからこそ、人材育成が成長の源泉と信じて、努力を続けたい」

 -国内ディーラーでは先駆けて70年代に進出したカナダの営業拠点の販売状況は。

 「日本と違い、人口が伸びており、公共交通も発達しておらず車社会だ。販売状況は安定的に推移しており、このトレンドは続くと思う。日本市場が縮小傾向の中で、カナダが『孝行息子』になればと願っている」

 -横浜トヨペットを中核に、トヨタカローラ神奈川、ネッツトヨタ神奈川など15社で構成するウエインズグループの展開は。
 「市場が拡大しているときは各社が切磋琢磨(せっさたくま)して伸びてきたが、これからは効率的にグループの資産を活用し、強みを生かすことが大事だ。来年から、自動車販売により注力できるよう、人事や総務、財務部門などを合理化し、グループで効率よく運営できる体制づくりを進めたい」

みやはら・いくお 1970年横浜トヨペット入社。98年に社長、2011年から会長を兼務。ウエインズグループの代表も務める。創業者・漢二氏の次男。関東学院大卒。横浜市出身。69歳。 


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