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大涌谷100人立ち入り 販売業者ら商品回収

社会 神奈川新聞  2015年05月19日 03:00

大涌谷の避難指示区域にある店舗から荷物を運び出す人たち=箱根町(共同通信社ヘリから)
大涌谷の避難指示区域にある店舗から荷物を運び出す人たち=箱根町(共同通信社ヘリから)

 箱根山(箱根町)の火山活動活発化により避難指示が出されている大涌谷周辺の半径約300メートルの区域に18日、大涌谷名物の黒たまごを販売する業者や温泉供給業者ら計約100人が町の許可を得て立ち入り、貴重品や古くなった商品などを回収した。

 業者の多くは7日以来の立ち入り。店内に陳列されたままになっていた賞味期限切れの商品やレジの機械、金品、生ごみなどを立ち入りを認められた約2時間で回収した。

 土産店内の食堂で調理を担当する男性従業員は「冷凍食品は無事だったが、肉や魚などの食材約8キロは破棄した。自宅待機が続き、早く再開してもらわないと困る。仕事のありがたみが分かった」と話していた。

 箱根火山を紹介する町施設で、休館中の箱根ジオミュージアムからは、火山灰などを観察できる顕微鏡、大涌谷の画像を映し出すプロジェクターなどを職員が搬出。約3キロ離れた箱根ビジターセンター(同町元箱根)に移し、多目的ホールで現在の火山活動を紹介するパネルなどとともに臨時展示(入場無料)をスタートした。

 この日は、陸上自衛隊員4人も大涌谷周辺に入り、避難場所の確認作業などを行った。


◇湖尻周辺で地震相次ぐ
 大涌谷周辺の火山活動は18日も活発で有感地震も相次いだ。県温泉地学研究所は微小な地震も含め午後7時までに152回を観測。「ここ数日は地震の発生場所が湖尻周辺に移ってきている」(本多亮主任研究員)という。

 午前11時50分ごろには大涌谷と二ノ平で震度3相当の揺れがあった。気象庁も同じ時間帯に麓の湯本や湯河原町、山北町などで震度1を観測している。

 5段階の噴火警戒レベルは2(火口周辺規制)が継続。同庁は大涌谷周辺で小規模な噴火に警戒するよう呼び掛けている。


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