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火山性地震3500回 箱根山、沈静化の兆し見えず

社会 神奈川新聞  2015年05月18日 03:00

激しい噴気が続く大涌谷の斜面=17日午後3時50分ごろ
激しい噴気が続く大涌谷の斜面=17日午後3時50分ごろ

 箱根山(箱根町)の大涌谷周辺で続く活発な火山活動は17日で3週間となり、県温泉地学研究所がこれまでに観測した微小な火山性地震の総数は3500回を超えた。温地研は「15日には1日で500回近くを記録しており、沈静化の兆しはない」として引き続き警戒を強めている。

 また、国土地理院が、宇宙航空研究開発機構から提供を受けた15日の衛星観測データを分析したところ、火山活動が活発化する前の4月中旬と比べ、大涌谷の斜面が局所的に12センチ隆起していたことが新たに判明した。

 付近の温泉供給施設からの激しい噴気や山体の膨張を示す地殻変動も観測されており、気象庁は引き続き小規模な噴火の恐れがあるとして警戒を呼び掛けている。5段階の噴火警戒レベルは2(火口周辺規制)が継続している。


箱根山で観測された地震の累計
箱根山で観測された地震の累計

 大涌谷周辺に独自の観測網を敷く温地研が17日に捉えた火山性地震は午後7時までで116回。4月26日に始まった一連の活動で最多の15日(489回)や前日の16日(288回)と比べれば少なめで推移したものの、「過去の群発地震でも地震の回数は増減を繰り返すことが多かった。当面は地震の多い活発な状態が続く」(行竹洋平技師)とみている。

 気象庁の観測では、17日は午後7時までで26回の火山性地震があった。3週間の地震総数は1500回に達している。


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