相模原市選挙管理委員会は15日、先月投開票された市議選の南区選挙区で次点となった大槻和弘氏(59)が票の再点検などを求めた異議申し出について、一部の票の再点検を行うと発表した。20日に保管箱を開けて票の再点検を行い、27日までに異議申し出に対しての棄却や認容などを決定する。
市選管によると、再点検の対象となるのは(1)同姓の別候補者との案分票(2)大槻氏の有効票(3)同姓の別候補者の有効票(4)無効票-で計7888票。
4月27日に大槻氏が提出した異議申し出を受け、市選管は開票作業に関わった職員らに聞き取り調査を実施したが、申し出書で指摘する「大槻氏の有効票が無効票と判断された」「大槻氏の有効票が同姓の別候補者と案分された」などは事実と確認できなかった。
再点検することに対し、市選管は「聞き取り調査だけではなく、開披点検をしてきちんと答えを出したい」と話している。
大槻氏の代理人の妹尾孝之弁護士は、「再点検が適正にされるかなど、本当の問題はこれから」と話している。