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温泉供給業者が立ち入り 6日ぶりに大涌谷

社会 神奈川新聞  2015年05月15日 03:00

 箱根町から避難指示が出ている大涌谷周辺の半径約300メートルのエリアに14日、条件付きで立ち入りを認められた温泉供給業者が6日ぶりに入り、配管のメンテナンス作業などを行った。通常は1日4千~4500トンの温泉供給をしているが、作業に入れなかった間に3千トン強にまで減少。この日の作業で3600トン程度まで回復したという。

 大涌谷の温泉を町内の一部の旅館やホテルに供給する箱根温泉供給株式会社の作業員がヘルメットや防護服などを着用、透明な盾を持って規制区域の中へ。配管に詰まった硫黄の除去などを行ったが、噴気が激しい蒸気井の周辺約200メートルには入れず、通常10カ所行う蒸気井のうち4カ所の作業にとどまった。

 同社は取材に応じ、作業員が「危険は感じなかった」と語ったほか、同社幹部は「作業ができてほっとしている。ただ、作業できる場所は全体の湯量の23%で、立ち入り禁止エリアの縮小を町に求めている」と話した。

 この日は全線運休が続く箱根ロープウェイや、県温泉地学研究所を含め計16人が立ち入った。温地研の萬年一剛主任研究員は「地殻変動や亀裂は目視で確認できなかった。噴気が激しい蒸気井については前回入った8日よりは多かった」などと現状を説明した。


知事らあす視察


 黒岩祐治知事は16日に箱根町を訪れ、山口昇士町長とともに火山活動の現況や観光地の集客状況を視察する。大涌谷地域の火山活動の状況を遠望するほか、観光スポットの芦ノ湖畔や箱根湯本を回り、地元事業者と意見交換する。

 知事は14日の会見で箱根山の状況について「特に大きな変化はないと聞いている」とした上で、「人的被害ゼロ、風評被害ゼロを目標に掲げ、取り組みを進めている。県は箱根町を全力で支える」と強調した。

 また、神奈川が「さがみロボット産業特区」に指定されていることを踏まえ、「火山活動対応ロボット緊急開発プロジェクトチームをつくり、災害対応ができるロボットの開発に向けた検討を始めるよう指示した。できるものから順次着手する」と述べた。


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