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引地川と境川、治水強化へ 降雨量引き上げや河道掘削

社会 神奈川新聞  2015年05月15日 03:00

引地川での護岸工事。2013年4月の大雨では護岸が一部崩れた=大和市福田
引地川での護岸工事。2013年4月の大雨では護岸が一部崩れた=大和市福田

◇豪雨備え新計画
 県などは県央地域に源を発する引地川と境川の2水系を対象とした新たな河川整備計画を策定した。近年、多発傾向が見られる集中豪雨に対応するため、治水目標になる1時間当たりの降雨量を50ミリから60ミリに引き上げたのが大きな特徴だ。

 両川は県央地域などを流れ、県などが管理する2級河川に指定されている。これまでは流域ごとの整備計画があったが、1997年の河川法改正により、河川管理者に対して社会状況の変化や新たな知見などを反映した整備計画の策定が義務付けられ、検討が重ねられていた。

 引地川は、大和市上草柳の泉の森付近を水源に南下して相模湾に注ぎ、総延長は約21キロ。境川は、相模原市緑区の城山湖から都県境や横浜市西境などを流下して相模湾に達する約52キロの河川。両流域ともに市街地率が70%前後と高く、今後も市街化の進行が予測されている。

 計画期間はともに2015年度からおおむね30年間。近年、多発する集中豪雨を受けて洪水、浸水被害の防止・軽減を図るため、治水対策の基準となる1時間当たりの降雨量を60ミリにする目標を設定した。

 降雨量50~80ミリは予報では「非常に激しい雨」と表現され、傘が全く役に立たないような危険な状態とされている。

 新たな計画では、護岸強化や河道掘削、遊水池の整備などの具体的な対象区間や箇所が明記された。河川改修など個々の事業計画は今後、新計画に沿ったものに見直していくという。

 また、法改正で整備を進めるに当たり、配慮が必要とされた生態系の現状や、環境対策の取り組みも盛り込まれた。

 例えば、大和市内の引地川では子どもたちを対象に地元の自治会と行政による「下福田水辺の楽校」が開催されている。動植物の体験学習や清掃活動の上下流の拠点を結ぶ散策路などを整備して活動を後押ししていく。


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