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通報集中時の人員増 横浜市消防出動遅れでチェック体制強化

社会 神奈川新聞  2015年05月14日 03:00

 横浜市港北区のアパート火災で119番通報を受けた市消防局の指令管制員が通報内容をうまく聞き取れず出動が遅れた問題で、市は13日、チェック体制を強化するとともに、通報が集中する時間帯に管制員を増やすなど応急対策を始めた、と発表した。事故防止対策検討委員会による原因究明や再発防止策などの検討結果は8月ごろまでにまとまる見通し。

 同局によると、通常は10人の指令管制員が「通報を受ける役」と「内容をチェックする役」に分かれて対応。通報が集中した場合は隣室で事務を行う10人の指令管制員が随時応援に入る体制を取っている。

 今回の火災では、応援に入った男性が通報を受け、同じく応援要員の女性が途中からチェックした。

 新たな対応では、休日明けの朝や夏の暑い日の夕方など通報の集中が想定できる時間帯に、あらかじめ隣室10人と管理職1人を含めた21人体制で臨む。聞き取りづらい通報は積極的に他の管制員に応援を求め、2人以上の複数人で通報内容を確認するようにした。

 11日の火災では、アパート2階に住む女性(60)方から1人の遺体が見つかった。同日朝、女性から「はじになっちゃった」などと119番通報があったが、管制員は「はじ」を「ハチ(蜂)」と聞き取り、救急車は「いらない」と答えたことなどから出動指令を出さなかった。14分後に近隣住民の通報で火災と認知した。

 女性からの通報で過去約5年半で143回救急出動していたといい、同局の増田豊司令課長は「管制員2人は通報者が女性と分かった時点で『救急車を呼ぶ人』との先入観があったようだ。チェック体制の強化で同じようなミスをなくしたい」と話している。


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