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業者立ち入り見送り 大涌谷、安全装備そろわず

社会 神奈川新聞  2015年05月13日 03:00

 箱根山(箱根町)の大涌谷周辺で活発化している火山活動で、町による避難指示区域(半径約300メートル)への立ち入りを条件付きで認められた温泉供給業者による保守点検作業は、12日は行われなかった。立ち入る際の条件であるプロテクターなどの安全装備を調達できていないためで、作業は早くても14日になる見通しという。町や県、気象庁などは同日、箱根火山防災協議会のコア会議を開き、今後の対応などを検討する。

 大涌谷から湧出した温泉を仙石原や強羅地区の一部の旅館、ホテルなど約400軒に供給する箱根温泉供給株式会社は9日以降、配管などのメンテナンスをできない状態が続いている。同社は「現段階で温泉供給に支障はない。14日には作業ができるよう全力を尽くす」としている。

 一方、県は11日夜からホームページで、立ち入りが禁じられている大涌谷自然研究路の映像の公開を始めた。既設のカメラを活用したが、噴気現場は確認できないため、新設するかどうか引き続き検討する。

 また、火山活動や風評被害対策などの状況を的確に伝えるため、町と県温泉地学研究所による定例会見も12日から始まり、温地研の竹中潤研究課長は「群発地震は依然継続中だが、12日はこの数日の中では小康状態」と説明した。

 午後2時すぎに箱根山の麓の湯本で震度1の揺れとなったが、微小な地震も捉える温地研の独自観測では、午後7時すぎまでの火山性地震は89回。5段階の噴火警戒レベルは2(火口周辺規制)のままで、気象庁は小規模な噴火の恐れがあるとして引き続き警戒を呼び掛けている。


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