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観光客回復の兆し 規制1週間、芦ノ湖畔は盛況

社会 神奈川新聞  2015年05月12日 03:00

約1キロ離れた地点で大涌谷から噴出する蒸気を眺める観光客ら=箱根町内の県道脇
約1キロ離れた地点で大涌谷から噴出する蒸気を眺める観光客ら=箱根町内の県道脇

 箱根山の火山活動活発化を受けて、箱根町が大涌谷周辺の遊歩道やハイキングコースを閉鎖してから11日で1週間が過ぎた。国内有数の観光地で、大型連休中に始まった規制が新緑シーズンの現在も続く。書き入れ時に観光客の減少が懸念されているが、町内の観光スポットでは観光客が戻る動きも見られている。

 芦ノ湖畔の「小田急山のホテル」(同町元箱根)の庭園では約30種3千株のツツジが見ごろを迎え、この日も週明けの平日にもかかわらず多くの観光客が訪れていた。

 6日に噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられ、立ち入り規制となった大涌谷の火口周辺エリア(半径約300メートル)からは約4キロ。東京都町田市のアルバイト男性(65)は「ツツジは大きくて数も多く、見応えがある。当初の報道では箱根全体が危険という印象を持ったが、ごく一部なので心配していない」と観賞を楽しんでいた。

 同ホテルの稲本光央支配人は「警戒レベルが2に上がった際は宿泊キャンセルが多少あったが、今は回復している。まだ楽観はできないが、お客さまに冷静に判断していだたいてほっとしている」と話している。

 テレビなどで連日、大涌谷が報道されることもあり、勢いよく噴出する蒸気を眺めることができる県道脇には、車やバイクを止めて写真撮影する見物客らの姿が目立つ。静岡県富士市から訪れた60代の夫婦は「ジェット機のような音で驚いた。距離が近いので怖いが、珍しい光景なので」と興味深そうに眺めていた。一方、見物客による路上駐車が通行の妨げになっていることから、小田原署のミニパトカーが巡回して注意していた。

 町企画観光部の吉田功部長は「地元に長く住んでいる人にとっては(今回の火山活動が)それほど大きなことではないと思っているが、観光客の命を守るという観点で大型連休中でもあえて取った措置は間違っていなかった」と振り返る。

 規制当初は外国人への注意喚起が不十分な面もあったが、現在は日・英・中・韓の4カ国語を使い、チラシやホームページなどで呼び掛けているという。吉田部長は「今後も外国人観光客を含め、的確な情報を届け続けることが使命」と話している。


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