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石造物調査の初成果 市民グループ、厚木で資料展

カルチャー 神奈川新聞  2015年05月11日 03:00

石造物の調査結果をウオーキングマップなどで紹介している資料展=厚木市郷土資料館
石造物の調査結果をウオーキングマップなどで紹介している資料展=厚木市郷土資料館

 厚木市内の市民グループが地域に残る地蔵や道祖神、庚申(こうしん)塔などの石造物の歴史を調査した資料展「あつぎの石造物~しらべ、しるし、つたえる~」が10日、同市寿町の市郷土資料館で始まった。

 このグループは、同館を拠点に活動している「厚木の石造物を調べる会」(武田量雄代表、会員10人)。1968年から4年間にわたって行われた市の文化財調査で、石造物約1700基が確認されており、同会はこの調査結果を検証する目的で4年前に活動を開始した。

 今回は最初の成果発表で、町村合併前の南毛利村を構成した愛名、長谷、温水など7地域を対象に、それぞれの石造物を丹念に調べてウオーキングマップを作製、配布している。鎌倉時代の武士愛甲三郎ゆかりの墓碑や、彫られた文字や石仏の容姿にこだわってまとめた調査結果も紹介している。

 また、江戸時代以降、多用途の石材になった地元産七沢石の歴史や切り出し用工具を展示。子どもたちが祭事で担いだとされる「俵石」と呼ばれた珍しい石造物も並んでいる。

 武田代表は「市の調査から半世紀近くが経過し、開発で撤去されてしまった石造物もある。地域の歴史を語る証人でもあり、市民に関心を持ってもらうきっかけになってほしい」と話している。残る市内29地域についても調査を実施、ウオーキングマップを順次作製する予定。

 資料展は6月21日まで。入場無料。


石造物を調査する「調べる会」の会員(厚木市郷土資料館提供)
石造物を調査する「調べる会」の会員(厚木市郷土資料館提供)

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