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大涌谷の観測網強化、リアルタイム映像公開へ

社会 神奈川新聞  2015年05月09日 03:00

火山性地震が続く箱根山の大涌谷=5日午後2時6分(共同通信社ヘリから)
火山性地震が続く箱根山の大涌谷=5日午後2時6分(共同通信社ヘリから)

 箱根山(箱根町)の大涌谷周辺で予想される水蒸気噴火に備え、気象庁と県が想定火口付近の観測網を強化する。噴気の状況を把握する監視カメラを新設するほか、昨年9月の御嶽山噴火を教訓に実施予定だった長周期地震計などの整備を前倒しする。さらに県は観光客らが大涌谷の現状を理解できるよう、リアルタイムの映像をホームページ(HP)で公開する方向で検討を始めた。

 気象庁が急きょ整備することを決めたのは、激しい噴気が立ち上っている大涌谷の斜面などを捉える監視カメラと、噴火に伴う空気の振動をつかむ空振計。噴火前の兆候を捉える効果も期待しており、同庁火山課は「時期は固まっていないが、なるべく早く設置したい」としている。

 これとは別に箱根山は、御嶽山噴火と同様の水蒸気噴火の可能性がある全国の活火山の一つとして観測網が強化されることになっていた。県は2015、16年度の2カ年で、火山性微動を捉える長周期地震計や火山ガスの観測装置などを大涌谷周辺に整備する予定だったが、噴火警戒レベルの引き上げを受け、可能な限り前倒しする方針を確認した。

 また、大涌谷の北側斜面には01年の大規模な群発地震以降に噴気地帯が出現しており、その状況把握に役立てる熱赤外カメラも設置するという。

 このほか、県が新たに設置予定のカメラは映像をHPで公開し、「付近の住民や観光客が大涌谷の噴気の状況を確認できるようにする」(災害対策課)方向。観測にも役立てられるかどうか検討を急ぐ。

 水蒸気噴火はマグマからの熱で熱せられた地下水が高温高圧の水蒸気となって爆発的に噴出する現象。12~13世紀ごろに起きた箱根山の直近の噴火もこのタイプだったとされている。4月26日から活発化した今回の火山活動でも、地震や地殻変動の状況から水蒸気噴火の可能性があるとみられているが、マグマが噴出する噴火と比べて先行現象の規模が小さく、予測は難しいという。


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