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大涌谷6センチ隆起 火山活動で地下浅い所膨張

社会 神奈川新聞  2015年05月09日 03:00

 小規模な噴火の可能性がある箱根山(箱根町)の大涌谷斜面の一部が最大6センチ隆起していることが8日、国土地理院の解析で分かった。地殻変動は半径100メートルの範囲に及んでおり、活発な火山活動で地下の浅い所が膨張したとみている。町はこれを受け、温泉供給業者などの規制区域内への一時立ち入りを10日までは認めないことを決めた。

 国土地理院が解析したのは、宇宙航空研究開発機構が運用する衛星が捉えた7日の観測データ。昨年10月と比較し、大涌谷斜面の谷付近が局所的に膨らんでいた。今年4月には影響が見られなかったことから、今回の火山活動が原因とみて衛星利用測位システム(GPS)を付近に臨時に置き、観測を行う。

 8日は火山性地震が再び多くなっており、気象庁によると午後4時までで59回。より微小な地震も対象とした県温泉地学研究所の観測では午後7時現在で146回に上った。

 地震が増加した4月26日以降としては7日はやや落ち着いていたが、温地研は「こうした消長を繰り返しながら、当面は活発な状況が続く」とみている。8日にあらためて大涌谷斜面の状況を確認した気象庁は、噴出する蒸気の勢いがわずかに増したとみており、山体の膨張を示す地殻変動も確認されている。

 5段階の噴火警戒レベルは2(火口周辺規制)を維持。気象庁は大涌谷周辺で小規模な噴火の恐れがあるとみて、引き続き噴石や降灰に注意するよう呼び掛けている。


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