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中華街摩登(20) 
欧米系客もウエルカム 東京五輪見据え、おもてなしに工夫

話題 神奈川新聞  2015年05月07日 03:00

欧米でもなじみのある中華料理を集めたメニューカードを手にする王子恵真さん=横浜市中区の北京飯店
欧米でもなじみのある中華料理を集めたメニューカードを手にする王子恵真さん=横浜市中区の北京飯店

 横浜中華街には海外からの観光客も多い。近年は中国本土からはもちろん、英語圏の観光客も増えている。5年後の東京五輪も見据え、外国人に人気のメニューをそろえたり、英語の観光マップを用意したりして、おもてなしに力を入れている。

 朝陽門(東門)近くの北京飯店。店舗の窓の「WE HAVE ENGLISH MENU」の張り紙が目を引く。

 同店は中国大使館の外交官だった故・王子烈さんが、中国の料理を広めたいと退官後の1955年に都内で開業。63年に横浜中華街に店を開いた。外交官時代の知人が訪れることも多く、自然とメニューに英訳を添えるようになったという。

 そのせいか、近年は欧米系の外国人観光客の来店も増えてきた。現在、店を切り盛りする烈さんの孫の妻恵真さん(43)によると、欧米系外国人の趣向には特徴があるという。

 同店で欧米人が決まって注文するのが、「鶏肉とピーナツの唐辛子炒め」。欧米のチャイナタウンでおなじみの料理だという。「食べ慣れている料理だと安心して頼めるようだ」と恵真さんは分析し、海外のチャイナタウンでなじみの深い料理をピックアップしたメニューカードを作成した。

 欧米人は料理をシェアする習慣があまりなく、大皿から取り分ける中華料理のスタイルに戸惑う人もいるという。そのため同店では1人で食べ切れるサイズも用意している。

 今後は自慢料理のショウロンポーなど、さまざまなメニューを外国人観光客に注文してもらえるよう、店員らが英会話も練習中だ。

 「横浜中華街ならではの繊細な料理も楽しんでもらい、海外にもファンを増やしたい」と恵真さんは意気込んでいる。

 横浜中華街発展会協同組合も3月に英語の観光マップを3万部作製。観光案内所「ChinaTown80」で配布している。英語マップの作製は2002年のサッカーW杯日韓大会時以来13年ぶりで、同組合では「東京五輪に向けて、外国人観光客のおもてなしに力を入れていきたい」と話している。


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