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箱根町長「早い終息を」 観光への影響懸念

箱根登山鉄道 神奈川新聞  2015年05月06日 19:09

噴火警戒レベルの引き上げを受けて緊急会見を行う山口昇士町長(中央)ら=6日午前8時半、箱根町役場
噴火警戒レベルの引き上げを受けて緊急会見を行う山口昇士町長(中央)ら=6日午前8時半、箱根町役場

 箱根山の噴火警戒レベル2(火口周辺規制)への引き上げを受け、箱根町は6日、県温泉地学研究所と緊急会見を行い、立ち入り規制の範囲を拡大したことを明らかにした。山口昇士町長は大型連休中であることも踏まえ「観光客の中に心配の声はかなりあると聞いている。火山活動が早く終息してほしい」と複雑な心境をにじませた。

 6日午前6時半から新たに取られた規制などの対応は、(1)県道734号の大涌谷三差路での通行止め(2)箱根ロープウェイの全線運休(3)姥子~大涌谷間の自然探勝歩道の閉鎖-の三つ。大涌谷は噴煙地だけでなく駅にも立ち入れなくなり、周辺の箱根ジオミュージアムや大涌谷くろたまご館などの集客施設も全て休館となった。

 町は地域防災計画に基づき、6日午前6時10分に半径約300メートルの範囲に避難指示を発令し、防災無線で町全域に放送した。「避難対象エリアに住民はいないが、避難せずに残っている人がいる可能性を考慮した」と説明している。今回拡大した規制などの対応は、噴火警戒レベルが1に引き下げられるまで継続する方針。


 噴火警戒レベルが引き上げられたことで、観光への影響が出始めている。箱根町内の主な駅ではこの日、箱根ロープウェイの運休や通行止めに関する案内が表示され、大型連休としては観光客はまばら。事前に情報を得られなかったためか外国人が目立ち、駅員に説明を求める姿もあった。

 ロープウェイの始発駅である早雲山駅では、中国から来た女性(30)が落胆した様子だった。「火山が原因で運休していることは、この駅に来るまで知らなかった。残念だし、危険を感じる」

 玄関口である箱根登山鉄道箱根湯本駅も利用客は少なかった。「大涌谷で黒たまごを食べるつもりだった」という横浜市保土ケ谷区の派遣社員の男性(43)は「芦ノ湖は立ち入りが規制されていないが、もし噴火が起きれば孤立してしまうと思い、遊覧船には乗らなかった。安全を考え、小田原観光に変更した」という。

 山口昇士町長はこの日の会見で「1年を通じて観光客が非常に多いゴールデンウイーク中の警報は、観光にとって非常に厳しい」と風評被害を懸念。宿泊施設によってはキャンセルなどの影響が出始めている。町のホームページでは規制内容とともに「箱根の他の地域まで規制が及ぶものではない」とするメッセージも載せている。


箱根ロープウェイの全線運休を知らせる掲示板。外国語表示は英語のみだった=6日午後1時15分ごろ、早雲山駅
箱根ロープウェイの全線運休を知らせる掲示板。外国語表示は英語のみだった=6日午後1時15分ごろ、早雲山駅

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