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刻む2016〈5〉大涌谷規制解除 火山と共生する道

社会 神奈川新聞  2016年12月20日 11:27

立ち入り規制が一部解除された大涌谷で噴煙を眺める観光客=12月19日、箱根町
立ち入り規制が一部解除された大涌谷で噴煙を眺める観光客=12月19日、箱根町

 箱根山・大涌谷周辺の火山活動活発化に伴う立ち入り規制が7月26日に一部解除され、にぎわいを取り戻した大涌谷園地。国内外から訪れる観光客が記念撮影し、黒たまごを買い求める周囲では、噴出を続ける火山ガスの監視が24時間態勢で続く。自然のダイナミズムを売りにした観光名所は、常にその恩恵とリスクが表裏一体だ。足元に突き付けられた“災難”。その教訓を将来に生かし、火山と共生していく道は開けるのだろうか。


 不安定な天候の中、観光客が次々と訪れる。7月26日午前、噴煙を背景に記念撮影する学生や家族連れらの声は、一様に弾んでいた。「この日を待ちわびていた」

 昨年5月6日に噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられ、立ち入り規制が敷かれて以来、約1年3カ月ぶりに戻った観光客。出迎えた箱根町職員や観光業者も表情を緩めていた。

 この日、区間運行していた箱根ロープウェイも全線で運行を再開した。

 「定期的に異常がないかを報告しています」。トランシーバーを手にした監視員が話す。

 一部規制解除に伴う新たな警戒態勢の一つが、観光客の安全確保に向けた監視員、監視責任者の配置だった。監視員は園地内の複数箇所に配置され、体調不良者の有無を確認。ガス濃度が基準値に達した場合には注意や避難を呼び掛ける。


 監視責任者は、園地内の開放エリア計3地点で計測しているガス濃度のデータを監視する。放送設備も新設され、基準値を超えた場合に4カ国語でアナウンスする仕組みも導入されている。

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