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GWにぎわう湘南 圏央道効果、歓迎ムード

社会 神奈川新聞  2015年05月03日 03:00

ようこそ湘南へ-。圏央道の開通を歓迎する横断幕を掲げた駐車場=藤沢市片瀬海岸3丁目
ようこそ湘南へ-。圏央道の開通を歓迎する横断幕を掲げた駐車場=藤沢市片瀬海岸3丁目

 ようこそ湘南へ-。さがみ縦貫道路(圏央道)が全線開通して初めて迎えたゴールデンウイーク(GW)に、湘南エリアは歓迎ムードに包まれた。一方、国道134号は慢性的な渋滞があり、観光客で混雑する。人の流れをスムーズにし快適に過ごしてもらおうと、行政関係者らは対応に追われた。

 「祝・圏央道開通」との横断幕を掲げたのは、新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2丁目)の隣に位置する県立湘南海岸公園中部駐車場。つくば、宇都宮、土浦、高崎…。駐車場内には北関東ナンバーの乗用車が居並んだ。「前よりも多いよ。熊谷や川越、八王子、多摩なんかも見掛けるね」。場内案内係の男性(66)は変化を感じ取る。

 茨城県つくば市からデートで訪れた男性会社員(20)は、彼女の希望で初めて江の島へ来たという。「圏央道で来やすくなったから、夏にも友達と来たい」と彼女と顔を見合わせてほほ笑んだ。

 親子連れの姿も目立つ。埼玉県鶴ケ島市の男性会社員(40)は、妻と長男(6)と水族館見学や買い物を楽しんだ。自宅からは都心を避けて片道2時間ほど。「これまで機会のなかった神奈川が選択肢の一つになった。小さな子どもがいても日帰りで気軽に来られるのはうれしい」。家族4人で栃木市から来た男性(32)も「茨城の海とは全然雰囲気が違う。妻も気に入っていた」と、初めての湘南に満足そうだ。
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 絶好の行楽日和となった2日は、さほど深刻な渋滞は見られなかったが、新たな観光客を迎え入れる周辺自治体や観光協会は事前に対策を用意した。

 江の島の頂上まで続くメーンストリート、弁財天仲見世通り。両サイドに土産物店が立ち並ぶ幅3メートル弱の道では、藤沢市観光協会が2日から5日まで警備員を2人ずつ配置。昨年のGWには、観光客が滞留し身動きが取れなくなる事態も発生し、警察の注意もあったためだ。

 また、3月末で閉鎖された島内にある県立かながわ女性センター跡の駐車場(66台分)を一般車両向けに開放。「駐車場不足をいささかなりとも解消したい」(同協会)。県と契約し、GWだけでなく夏休みの混雑も見越して9月30日まで使用する。

 隣の鎌倉市も、GWは毎年大勢の人出がある一大観光地。とりわけ市内を走るメーン道路は細く、慢性的な渋滞は悩みのタネだ。

 圏央道の全通により渋滞に拍車が掛かることを懸念する市観光商工課は、車を駐車し電車やバスなどの公共交通機関への乗り換えを推奨する「パーク&ライド」をホームページなどであらためて呼び掛けた。

 さらに、電車の乗降客が多く滞留するJR鎌倉駅東口駅前の観光案内所には、今年初めて市職員が日替わりで立ち、簡単な案内などをして人の流れをスムーズにするよう腐心した。


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