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養蜂がつなぐ地域の輪 開始5年、行政と協働模索も 県立川崎高

話題 神奈川新聞  2015年04月29日 03:00

巣箱から巣板を取り出す養蜂同好会の生徒と顧問教諭=川崎市川崎区の県立川崎高校
巣箱から巣板を取り出す養蜂同好会の生徒と顧問教諭=川崎市川崎区の県立川崎高校

 養蜂を通じた県立川崎高校(川崎区渡田山王町)の環境プロジェクトが、大きな広がりをみせている。活動開始から5年、校内には県内の高校でも珍しい同好会が発足し、蜂蜜の採取体験などで地域住民との交流を企画。都市部の学校を舞台にしたユニークな取り組みに着目した行政との協働を模索する動きもあり、ミツバチが舞う花いっぱいの地域づくりにつながりそうだ。

 トレードマークは麦わら帽子に防護服。4月に発足したばかりの「養蜂同好会」の生徒たちは、巣箱から黄金色の蜜が詰まった巣板を取り出し、手動の遠心分離器に掛けていく。ことし最初の採取日の28日、収穫は約4リットル。甘い香りが周囲に広がり、見学した一般生徒から歓声が上がった。

 住宅街の一角にある同校は2010年、「ミツバチの住める街」を目指して環境委員の生徒らが飼育を開始。校内の花壇で四季折々の花を育てるなど地道な取り組みが実を結び、活動5年目の昨春に初めて蜂蜜の採取に成功した。

 委員会活動を受け継ぐ形で誕生した同好会は、現在9人の部員が在籍。2週間に1度だった巣箱のチェックを週2回ペースで行うほか、蜜源調査を始めるなど活動の幅を広げる。今後は採取作業を地域住民に体験してもらうイベントを練っている。

 地元の川崎区も、同校の取り組みに関心を寄せる。大谷雄二区長らがこの日の採取作業を視察。今後の協働の可能性について、学校側と意見交換した。大谷区長は「川崎区は『歴史、文化と花のまち』。高校生の活動を区民に知ってもらうことで、花いっぱい運動につながれば」とバックアップへ意欲的だ。

 同校では昨年、約30リットルの蜂蜜を採取。クッキング部の菓子づくりに提供したほか、文化祭などで試食してもらったところ好評を博した。今後は校外に配布、販売も視野に入れる。衛生面などで課題はあるが、同好会の会長で3年の玉利尚斗さん(17)は「周りに注目してもらえるのはうれしい。いつか県川(崎高校)産の蜂蜜として売り出したい」と目を輝かせていた。


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