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お手柄の中学生に感謝状 雨の夜、迷子3歳児助ける

社会 神奈川新聞  2015年04月29日 03:00

迷子になった3歳の男の子を交番へ送り届け、感謝状を贈呈される岩本君=葉山署
迷子になった3歳の男の子を交番へ送り届け、感謝状を贈呈される岩本君=葉山署

 迷子になり泣いていた3歳の男の子に中学1年の男子生徒(12)が声を掛け、保護者を捜しながら交番へと送り届けた。すぐに両親は見つかり、無事に家へ帰れた男の子。「犯罪にも交通事故にも巻き込まれずに済んだ」と、葉山署は28日、男子生徒に感謝状を贈った。

 雨の降る、肌寒い夜だった。葉山町立葉山中1年の岩本昂大(こうだい)君は塾からの帰りだった13日午後8時40分ごろ、同町堀内の道端で男の子を見つけた。人通りの少ない道に、長靴姿の男の子が傘も差さず1人で泣いている。近くに親もいない-。「放っておけない感じだった」。思わず声を掛けた。

 「お母さんがいなくなっちゃった」。そう言う男の子とともに近くのスーパーを捜したが、両親は見つからない。岩本君は片腕で交互に男の子を抱きかかえ、もう一方の手で傘を差しながら約400メートル離れた堀内交番を目指した。

 ちょうどそのころ、1人で家からいなくなった男の子を捜す両親からの110番通報が入った。交番では男の子が、自分の名前と、指を3本立てて年齢を伝えていた。通報内容と同じであることが確認され、両親はすぐに迎えに来ることができた。

 「良かったです」。家族らとともに署を訪れ、感謝状を受け取った岩本君。あの夜の出来事を振り返り、はにかんだ笑顔を見せた。泉山栄治署長は「優しさと正義感がないとなかなかできないことだ」と述べ、重ねて謝辞を伝えた。


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