
今日は五月イカ、スルメイカの子どもです。丸ごと天ぷらを作りましょう。胴体部分だけで、8~9センチの大きさのイカを使います。
(1)まな板の上に、イカの頭を左に、裏側を上に向けて置き、耳の付け根の部分を片方だけ切ります。
(2)足の方から頭に向かって胴体を指で押し上げ、【1】の切り口から胃袋を取ります。プラスチックに似た透明な軟骨も同じ切り口から取り出します。肝は取り出さず、そのままにしておいてください。
(3)足の真ん中にある口を取ります。トンビと呼ばれ、鳥のくちばしに似ています。目の位置をつまむようにして押すと、足の方から口が取れます。
(4)【3】をさっと水洗いし、ペーパータオルで拭き取り、口を取ったところに小麦粉を少々かけます。
(5)水を少し控え、硬めにした天ぷら粉を作り、【4】のイカをくぐらせます。
(6)190度の油で【5】を揚げます。足の先がパチパチと音を立ててきたら油から引きあげてください。塩とレモンをかけると、さっぱりして美味ですよ。
【3】の状態まで済んでいる五月イカを少量の水、しょうゆ、みりん、砂糖で丸ごと煮ても、大変軟らかく、おいしくいただけます。五月イカはこの時期にしか食べられません。ぜひ、お試しください。


<レシピ =福本 育代>
<イラスト=福本 倖子>