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石川賞に「ヨコハマまち普請」 市民参加が評価

社会 神奈川新聞  2015年04月28日 03:00

西柴団地商店街の空き店舗を利用したコミュニティカフェ(金沢区、2010年度整備)
西柴団地商店街の空き店舗を利用したコミュニティカフェ(金沢区、2010年度整備)

 日本都市計画学会賞の2014年度「石川賞」に、横浜市独自の「ヨコハマ市民まち普請事業」が選ばれた。市の同賞受賞は、1985年度に建築協定に関する先駆的な取り組みを評価されて以来、2度目。市担当者は「都市計画に関して日本で最も権威ある賞の一つ。横浜の市民力の高さが全国的に評価された」と喜んでいる。

 まち普請事業は、市民が自分の住む地域の特性を生かした身近な生活環境の整備計画を練り、2回のコンテストの選考を経て、市が最高500万円の整備助成金を交付する。3人以上のグループであれば、誰でも参加できる。2005年度にスタート。14年度までに116件の提案があり、38件の施設整備が行われている。

 例えば、樹林と湧水を生かしたホタルの里山づくり(瀬谷区)、西柴団地商店街の空き店舗を使ったカフェサロン(金沢区)、防災井戸づくり(神奈川区)など多様な提案が実現している。

 市地域まちづくり課によると、地域の課題解決のための施設が整備されるだけではなく、企画立案やコンテストを通じて地域交流が図れることや、整備後の愛着を持った維持管理、地域の力を生かすことでの事業費減、参加型社会の実現などが評価されたという。

 同課の担当者は「地域への思いを自らの手で実現する事業。地域住民やNPO、まちづくりの専門家など横浜の市民の力が全国的に評価され、うれしい」と話す。

 同賞は都市計画に関する独創的、啓発的な業績によって都市計画の進歩、発展に貢献した個人や団体を対象にしている。大正・昭和の日本を代表する都市計画家石川栄耀の業績を記念して設けられ、複数ある学会賞の中でも最も権威があるとされる。


本牧山頂公園につくられた雨だれデッキ。地中には貯水タンクがあり、たまった水は手押しポンプでくみ上げ、子どもたちが水遊びできる(中区、2011年度整備)
本牧山頂公園につくられた雨だれデッキ。地中には貯水タンクがあり、たまった水は手押しポンプでくみ上げ、子どもたちが水遊びできる(中区、2011年度整備)

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