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府川氏再選 自民党推薦の新人を退ける 開成町長選

選挙 神奈川新聞  2015年04月27日 03:00

集まった支援者らと万歳する府川氏=26日午後10時10分ごろ、開成町の事務所
集まった支援者らと万歳する府川氏=26日午後10時10分ごろ、開成町の事務所

 県西地域で唯一人口が増えている開成町の町長選は、ともに無所属で、再選を目指した現職の府川裕一氏(59)が新人で元会社理事の山本研一氏(61)=自民党推薦=を破り、前回と同じ顔ぶれによる一騎打ちを再び制した。

 2011年の知事選に出馬するまで4期13年続いた露木順一前町政を継承した府川氏は、町立開成小学校の大規模改修や、小児医療費助成をそれまでの未就学までから小学校6年生までに一挙拡大するなどの実績を強調した。

 争点の一つで、規模や財源面などで批判を受けた町庁舎整備問題は「今が決断の時」と理解を求め、支持を広げた。

 山本氏は「民間経営の感覚で行財政改革が必要」と主張。町庁舎整備問題では「事業費の7割の財源確保と建設費削減が条件」と訴えたが、及ばなかった。

 投票率は68・21%で、前回68・35%を0・14ポイント下回った。

 当日の有権者数は1万3025人(男6375人、女6650人)。

町庁舎整備理解得る

 解 説 
 開成町長選は、現職と新人が最後まで予断を許さない戦いを展開した。結局有権者は「継続」を掲げた現職の府川裕一氏を選択し、自民党推薦の新人山本研一氏の再挑戦を退けた。

 府川氏は、1期目に大きな失政はなく、インフラ整備や子育て支援策などの実績を強調。後援会も、今回地方選で影響力の拡大を図る自民党への警戒を背景に「足柄上地域に自民色を許さない」とげきを飛ばし、票を掘り起こした。

 山本氏は前回の敗戦から4年間、町議会傍聴を続け後援会もフル回転。「民間の経営感覚と国・県との太いパイプ」を訴え、推薦した自民党県連も「地方創生のモデル・開成は落とせない」と全面支援した。

 争点に浮上したのが町庁舎整備問題だった。「事業費の7割の財源確保と建設費削減が条件」との山本氏の批判に対し、府川氏は老朽化対策や防災機能強化の必要性を強調。「決断するのが町長の役目。財源は後から付いてくる」と理解を求めた。

 町民の審判は、町政継続と庁舎建設に「ゴー」だった。重い負担を抱え、夢の実現と行財政再建の両立へ町長の手腕が問われる。

府川氏の横顔
 東京理科大学工学部卒業後、家業の靴店を継ぐ。町議3期、自治会長を経て、2011年町長に初当選。趣味は硬式テニスで、錦織圭選手の活躍が楽しみ。家族は母、妻、成人した息子3人。


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