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金沢工場の事業移管 三菱重工、生産拠点集約

経済 神奈川新聞  2015年04月24日 03:00

 三菱重工業は23日、横浜市金沢区の横浜製作所金沢工場と、日立製作所と共同出資する子会社、三菱日立パワーシステムズ(MHPS)の横浜工場(金沢地区)の発電機器事業を、国内外の拠点に移管すると発表した。両工場は閉鎖する見通し。生産拠点を集約してコスト競争力を高める。

 隣接する両工場の敷地面積は計約33万平方メートル。従業員計約360人は配置転換で対応し、人員削減は行わない方針。MHPS横浜硬式野球部への影響もないという。移管は2015年度末に完了する予定。
 

横浜市、土地利用協議へ


 国内外への移管方針が発表された三菱重工業の横浜製作所金沢工場は、横浜市の街づくりに伴って現在のみなとみらい21(MM21)地区から移った経緯がある。また、金沢工場のある地域は市が産業拠点戦略に位置付けるエリアで、さらなる産業集積を図ろうとしている地域。市幹部は「横浜の経済に寄与してもらえる土地利用ができるよう先方と協議を進めたい」と話している。

 MM21地区の横浜ランドマークタワー敷地内には日本に現存する商船用石造りドックとしては最も古い「旧横浜船渠第2号ドック」があり、現在はドックヤードガーデンとして復元されている。

 第2号ドックを持っていた横浜船渠は1891年に設立。1935年に三菱重工と合併し、三菱重工横浜造船所となった。明治以来の歴史を持つ同造船所は82年に市のMM21計画に伴い、本牧と金沢工場に移っており、横浜の街づくりと発展に深く関わってきた。

 市経済局は昨年、成長分野育成ビジョンを策定。その中でも金沢産業団地周辺は、京浜臨海部(鶴見区末広地区、神奈川区守屋・恵比須地区)、都心臨海部(横浜駅、MM21地区、関内・関外、山下地区)と合わせて産業拠点戦略エリアに位置付けられている。

 市経済局の担当者によると、同社金沢工場の移管については21日に連絡があったという。同社からは今後の活用についても白紙と聞いており、「横浜の経済発展に寄与してもらえるような土地の活用をともに協議していきたい」と話している。


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