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グルジア→ジョージア 県内ワイン屋も対応

経済 神奈川新聞  2015年04月23日 03:00

「葡萄屋」では、商品説明の札にジョージアとグルジアを併記している=横浜市中区
「葡萄屋」では、商品説明の札にジョージアとグルジアを併記している=横浜市中区

 旧ソ連の構成国だったグルジアの国名表記が「ジョージア」に変更されることになり、主力輸出品であるワインを扱う県内小売店などで、自主的に対応する動きが出ている。民間に従う義務はないが、国民感情や愛好家に配慮した繊細な心遣いが見え隠れする。



 西アジア北端にある人口430万人の同国。1991年にソ連から独立したが、2008年のロシアとの武力衝突をきっかけに対ロ感情が悪化。以来、国名表記をロシア語由来のグルジアでなく、英語に基づくジョージアとするよう各国に要望していた。

 政府が公文書で使用する国名表記の基準としている改正在外公館名称位置給与法が今国会で成立。その3日後の17日、早くも動いたのはワイン専門店「葡萄屋」(横浜市中区)。同国名産品の12銘柄を扱うが、グルジアのみの産地表示だった商品説明の札にジョージアを併記するようにした。

 グルジアは世界最古のワイン生産地の一つとして知られ、伝統的な製法がユネスコの無形文化遺産に登録。財務省貿易統計によると、日本には14年、2リットル以下の容器入りで約8万3千リットルが輸入された。

 同店ではこれまでも国際情勢に配慮し、ロシアワインとグルジアワインの配置を離す対応を取っていた。が、店にはロシアに赴任経験がある年配者らが懐かしがって「グルジアワインを」と買いに訪れる現状も踏まえ、表記までは変えずにいたという。

 グルジア人が来店したこともある。草壁五月店長は「ワインは祝い事の席や日常の食卓など平和な空間にある象徴のようなもの。多くの人にできるだけわだかまりなく、楽しく飲んでもらいたい」と併記に込めた思いを語った。

 京野菜を使ったレストラン「エ・モトマチ」(同)は、1年ほど前の開店当初からやはり同国産ワインをメニューに載せてきた。「『和食と合う』と評判がよく、来店客に浸透もしてきた」ことから表記変更は保留している。「グルジアの名に愛着を持つ人もいる。今後の状況を見ながら、かっこ書きでジョージアを加えるなどしたい」とした。

 改正法は22日に施行され、政府の公文書にジョージアと表記される。外務省ホームページなどはすでに変更された。


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