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夢の五輪へ選手が「就活」 川崎市とJOCが企業説明会

社会 神奈川新聞  2015年04月17日 03:00

企業の採用担当者に、競技の実演を交えながら自己PRした就職希望の選手たち=川崎商工会議所
企業の採用担当者に、競技の実演を交えながら自己PRした就職希望の選手たち=川崎商工会議所

 日本オリンピック委員会(JOC)によるアスリートの就職支援活動「アスナビ」の企業向け説明会が16日、川崎商工会議所(川崎市川崎区)で開かれた。五輪出場を目指す競泳の押切雄太選手(横浜市出身、日大)ら7選手がプレゼンテーションし、自己PR。トップ選手と企業をつなぐアスナビが県内で開かれるのは初めてで、市内企業を中心に約50社が参加した。

 アスナビは、世界を目指し競技に専念できる環境を求める現役選手と、企業PRや社会貢献につなげたい企業とのマッチング事業。2020年東京五輪・パラリンピックを念頭にスポーツ振興や運営支援、バリアフリーのまちづくりなどにつなげる方針を掲げている市がJOCに呼び掛けて開催が実現した。

 説明会で、JOCの福井烈理事は「トップアスリートが戦う姿は感動と夢を届ける力がある。日本が誇るべき宝を育てていただきたい」と選手雇用を呼び掛けた。福田紀彦市長も「東京五輪を笑顔で迎えるため、市内企業の皆さまがぜひ一人でも多くのアスリートを五輪に送り出してほしい」とあいさつした。

 参加選手は競泳やテコンドー、フェンシング、スケート・ショートトラックなど6競技の7人。昨年の競泳日本選手権平泳ぎ200メートル2位の押切選手は「器用ではないが、努力を積み重ねることで成果を出してきた。同じ社員として夢に向かって挑戦し、世界の強豪と必死で戦う姿を見て刺激を感じていただけたらと思う」とアピールした。

 相模原市出身のショートトラックの齋藤悠選手(神奈川大)はスケート靴を手に競技を説明し、「平昌五輪でのメダル獲得を目指し、常に結果を出すという使命感を持ち、夢を追う姿を見せられるよう頑張りたい」と訴えた。

 プレゼンを見守った市内企業の採用担当者は、「スポーツを通じてつくりあげられた人柄がとてもいい。有能で仕事に生かせると思う。条件が合えば採用したい」と前向きだった。

 アスナビは2010年にスタートし、就職を希望する選手が競技団体の推薦などを受けて登録、全国各地の説明会で企業側に自己PRをして採用を呼び掛ける。企業側は選手を正社員または契約社員で採用。給与は同年代の社員に準じ、海外遠征など競技活動費の一部か全部を負担する。これまでに47社65人の採用実績がある。


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