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どうなる?4議会の構図 自民堅調、共産躍進

政治行政 神奈川新聞  2015年04月14日 03:00

 統一地方選前半戦の県議選、横浜、川崎、相模原の3政令市議選が12日に投開票され、積極擁立した自民党が堅調に議席を伸ばした。昨年の衆院選の勢いを持続させた共産党も、前回失った県議会の議席を奪還するなどすべての議会で躍進。それぞれの議会の構図がどう変わるのか、今後を展望した。


県議会 「3派連合」に変化


 県議会は、これまで議会運営の主導権を握ってきた自民党、公明党、県政会の「3派連合」の体制が、今選挙を機に様変わりしそうだ。単独過半数を目指し積極擁立を進めた自民が県政会の地盤の1人区に公認候補を擁立し、これまでの協力関係が一変した。失っていた議席を大幅に伸ばし交渉会派の要件を満たした共産党のスタンスも注目点だ。

 自民は改選前から4議席伸ばし過去最多に並ぶ45議席を獲得。さらに無所属で当選した11人の中には自民入りも含めて検討している議員もおり、30日の会派結成届時には所属議員が増える可能性もある。

 自民は、公明との2会派で定数105の過半数を確保している。

 一方、県政会は現職2人が落選し、2議席にとどまった。交渉会派入りするにはほかに2人以上必要だが、すでに複数の無所属議員が会派入りを検討中。

 今後の議会運営について、自民党県連の竹内英明幹事長は「今後県政会がどうなるか、状況をみて判断する」との認識を示した。公明の鈴木秀志団長も「無所属議員の動向を注視し、方向性を見守りたい」とした。

 前回議席を失った共産は6人が当選。党県委員会の田母神悟委員長は「共産党が県議会にいない間、黒岩県政はほぼノーチェックだった。福祉を切り捨てる県政をただす立場で追及していく」と述べ、野党の立場で活動する方針だ。

 民主党は改選前から3議席増やして25議席となり第2会派を維持。維新の党は5議席で交渉会派の要件を満たした。


横浜市会 自公民の協調が軸


 横浜市会(定数86)では、自民党が改選前の32議席と同数を維持し、引き続き市会最大会派の座を保った。1増の16議席と堅調だった公明党が単独で第2党となり、自公で従前通り過半数を確保した。市会運営は両党と、これまで協調してきた民主党を合わせた3党を軸に展開することになりそうだ。

 改選前、公明と同数の15議席だった民主は副議長経験のベテランや中堅現職が落選、第3会派の13議席となった。維新は改選前と同じ9議席を確保した。

 共産党は現職5人に加え、新人3人、元職1人も当選して大きく躍進。維新と並ぶ9議席となった。

 市会では慣例として、会派の人数に応じて常任委員会や特別委員会の正副委員長ポストを割り当てるドント方式を採っている。共産にも委員長ポストが割り当てられる可能性があり、存在感が増しそうだ。

 議会事務局によると、常任委員会の委員長ポストに共産の市議が就いたのは2002年が最後で、今回委員長ポストが割り当てられれば13年ぶりとなる。また、1人会派や無所属の計7人が今後、互いに連携したり、他会派に協力したりするのかについても注目される。


川崎市議会 存在感を増す自民


 川崎市議選(定数60)は、自民党が7選挙区のうち5選挙区でトップ当選し全員当選を果たすなど告示前から4議席伸ばして第1会派を堅持した。市長選で戦った福田紀彦市長に対し是々非々の立場を取ってきた自民が、これまで以上に存在感を増しそうだ。

 公明党も全員が当選し13議席を維持。国政与党の自公での過半数確保に、「議会運営はやりやすくなる」(公明党市議)との見方も出ている。公明は第2会派を確保したため、慣例で副議長ポストを手にした。

 民主党は、議長も経験したベテランが落選する一方、元職が返り咲いて現有の11議席は確保した。しかし、現職1人が無所属会派だったこともあり、民主推薦の無所属新人も含め、第3会派確保をめぐって今後の会派構成が注目される。

 共産党は衆院選の勢いを維持し、高津区で1議席を増やし、民主と並ぶ11議席を獲得した。維新の党は5選挙区で次点となるなど現職1人が当選するにとどまり、存在感をみせられなかった。3人以上の会派に認められる代表質問はできなくなった。

 神奈川ネットは元職が返り咲いて議席を回復したが1議席のみ。福田市長の与党的立場の政治団体「新しい川崎の会」は4人を擁立するも、当選は現職1人と苦戦。福田市長にとって施策推進のバックアップ勢力が後退する形となった。無所属は現職1人、新人2人が当選し、今後1人会派の連携も考えられる。


相模原市議会 自民、最大会派形成へ


 相模原市議会(定数46)は、自民党単独の会派が形成される見通しだ。党公認で当選した保守系最大会派の新政クラブの現職12人と新人2人の計14人に、党推薦の新人1人を加えた15人で構成。他会派の形成にもよるが、最大会派となる可能性が強い。

 新政クに次ぐ議会勢力の公明党は、引退した2人に代わる新人2人を立て、現職6人を含めて8人全員当選。引き続き、現有勢力を維持する。

 民主党公認の民主・新無所属の会は、現職6人中5人が当選。これに党公認で無会派の現職と新人の計2人を加えて会派を形成するが、さらに無所属での当選者が合流するかは流動的。

 無所属中心に構成される颯爽(さっそう)の会は、民主公認の現職1人が落選したため4人。ただ、ここも無所属の当選者を含めた会派構成は不確定な状況だ。

 市民連合は現職1人が引退し、社民党公認と推薦の現職2人だけになった。議会運営委員会の委員を出せる3人会派以上の形成を目指している。

 共産党は現職1人が県議選に転身し、現職2人に新人3人の計5人を擁立。全員当選で議会での発言力を増すことになった。


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