1. ホーム
  2. 選挙
  3. 一票の重みかみしめて 川崎市議選の当選者

一票の重みかみしめて 川崎市議選の当選者

選挙 神奈川新聞  2015年04月14日 03:00

選挙報告会であいさつする自民党新人の野田氏=川崎市幸区の神社
選挙報告会であいさつする自民党新人の野田氏=川崎市幸区の神社

 統一地方選前半戦で12日に投開票された川崎市議選は、自民党が4議席増やすなど既成政党が強みを発揮した。その自民党は幸区で新人がトップ当選。一方、既成政党を相手に無所属で当選をつかみとった新人や、福田紀彦市長の政策に賛同する立場で、選挙戦を戦った現職らに今回の戦いぶりや今後の市政に対する思いを聞いた。

 「9101票という信じられない票をいただいた。この重圧を受け止め、市議としての第一歩をスタートしていきたい」。幸区選挙区で初挑戦ながらトップ当選を果たした自民党の野田雅之氏(46)は、一夜明けた13日午後、同区内で選挙報告会を開いた。

 大学卒業後、建設会社社員や甘利明経済再生担当相の秘書を務めた野田氏。選挙戦では培った経験を市政に生かすと訴え、アベノミクスの成果や国県市の連携の重要性も説いた。甘利氏も応援に駆け付けるなどして達成した大量得票。「まだ夢の中のようだが、自民への期待は非常に高いと感じた」と振り返った。

 今後は、JR南武線連続立体交差化の事業推進や子育て施策の充実に取り組みたいとし、「選挙結果が全てでなく、これからが全てだ。大きなことはいきなりはできない。誠実にやっていく」と気を引き締めていた。

 10議席をめぐり16人が争う激戦となった中原区選挙区。現職も破り初当選を果たした無所属の重冨達也氏(26)は一夜明けた13日朝、元住吉駅前で「おはようございます」と頭を下げた。「おめでとう。頑張って」と声を掛け、握手を求める市民の姿もあった。

 「何をしたらどれくらい票が出るか戦略的に戦ってきた。自信はあった」と、6311票を獲得し5位と健闘した選挙戦を冷静に振り返る。勤務していた学習塾を昨夏に退職。8月から駅頭に立ち始め、毎月新しいチラシで政策を訴えた。選挙カーは使わず、自転車で新住民の多い武蔵小杉駅の横須賀線口などを重点的に遊説。有権者ニーズに合わせて支持を呼び掛けた。

 「まずは市議による議会報告会開催の義務化や、外部からの事業評価に取り組みたい。当選の喜びよりも責任を感じています」と気を引き締めていた。

 前回選から3500票余の上積みも、並み居る政党公認候補を抑えてのトップ当選も、手放しでは喜べなかった。宮前区選挙区の諸派現職・添田勝氏(37)は、「地域の課題は地域で決める、というローカルパーティーの趣旨を市全域には伝えきれなかった」。

 福田紀彦市長を与党的立場で支える政治団体「新しい川崎の会」から出馬した他の3人は落選。貴重な同志を失い、今後については「市政に是々非々のスタンスは変わらないが(会派は)ゼロから考えたい」と話すにとどめた。

 高齢者の要介護度の改善を図った事業者に“成功報酬”を与える仕組みづくりを提案するなど、福田市長の介護政策のブレーンを自任。選挙中は市長から2度の応援も受けた。再選を果たした選挙戦を振り返り、「超高齢社会を前に、介護一本で戦ったことを有権者にご理解いただけた」と総括した。


宮前区でトップ当選した諸派現職の添田勝氏=同区宮前平の事務所
宮前区でトップ当選した諸派現職の添田勝氏=同区宮前平の事務所

シェアする