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県独自がん教育教材 中学で活用へ

社会 神奈川新聞  2015年04月10日 03:00

イラストやクイズを交えて分かりやすく説明しているがん教育の教材
イラストやクイズを交えて分かりやすく説明しているがん教育の教材

 県は、2015年度に一部の中学校で実施される「がん教育」の教材を作成した。授業を担当する教員には不慣れな医療分野の知識が求められるため、補助資料と併用してもらう。文部科学省によると、都道府県が独自に教材を作り、がん教育を行うケースは全国でも珍しく、成果が注目される。

 スライド教材で42カット。がんの罹患(りかん)者が増えている現状のほか、がんになりやすい生活習慣や予防法、健診による早期発見の重要性などを統計やイラスト、クイズを交えて分かりやすく説明している。補助資料には語句の解説や教材に掲載されていない一口メモが添えられている。

 県は2013年9月に大学病院の緩和ケア診療部長や医療機関の研究員、患者会メンバーらで検討会を立ち上げ、東京都豊島区の先進事例を参考にして教材のたたき台を作成。昨秋に鎌倉市立腰越、県立相模原中等教育、私立横浜翠陵の3中学校で実施したモデル授業で講師役の医師やがん体験者らが使用し、生徒の意見も参考にして修正した。

 本格導入を見据え、本年度は各校の教員ががん教育の授業を担当する。県は授業の実施校を増やし、担当教員の研修を経てモデル授業を継続する予定だ。

 県保健体育課は「健康の大切さを考えるきっかけになる授業にしてもらいたい。生徒の家族や生徒が大人になってから子どもに内容を伝えられるような成果が得られれば」と期待。文科省は「がん教育はまだ手探り状態で、神奈川県の取り組みの成果や課題を参考にしたい」と話している。


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