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2015統一地方選
愛川町・清川村選挙区 12年ぶり保守激突

選挙 神奈川新聞  2015年04月08日 03:00

小泉進次郎内閣府政務官(右)の応援を受ける篠崎直樹氏=5日夜、愛川町内
小泉進次郎内閣府政務官(右)の応援を受ける篠崎直樹氏=5日夜、愛川町内

 県内唯一の村の清川村と、人口減少数が全国町村で最多だった愛川町(2014年1月1日、総務省調査)-。過去2回、無投票が続いた1人区の県議選愛川町・清川村選挙区が、保守一騎打ちによる12年ぶりの激しい選挙になっている。「県議会で過半数の議席獲得」を掲げる自民党が、無所属現職との協力関係を解消し、新人を立てて総力戦を展開。現職側には民主党衆院議員が加勢し、さながら衆院16区の代理戦争の様相だ。

■「政権党」を前面に
 「1人区だからこそ自民党でなければ地元の声が県政に届かない。自民党で広域の連携を進めるべきだ」。5日夜、愛川町の中学校体育館。自民新人の篠崎直紀氏が、集った聴衆に向かい力を込めた。

 応援に入った小泉進次郎内閣府政務官は地方創生の取り組みを強調し、「地域づくりの若き闘士として、篠崎さんがこの地で頑張る」。地元の第16区支部長の義家弘介氏(比例南関東)も駆けつけ、支持を訴えた。

 篠崎氏は2013年町議補選で初当選。1期目の途中だったが、「2期連続で無投票だったのはマイナス」と県議選への挑戦を決めた。陣営は「相手は無所属。こちらは政権党を前面に出して戦う」。

「愛甲党」こだわり
 4選を目指す現職の馬場学郎氏は、県議会では保守系会派「県政会」で活動。無所属ながら故・亀井善之元農林水産相との関係が深く、昨年12月の衆院選でも自民・義家氏の選対本部に入っていた。

 だが、義家氏が敗れた際、自民内には「無所属ゆえに選挙応援が徹底されていない」(県連幹部)との見方も浮上。県議会の単独過半数獲得という未踏の目標を打ち出す中、自民は主戦論にかじを切った。

 受けて立つ馬場氏も力を込める。「これまで1人区の無所属でやってきたからこそ、自民から公明まで、さまざまな党派の町民の声を聞いて県政に届けてきた。ここ愛甲郡で自分は“愛甲党”にこだわりたい」

「公明票」行方が鍵
 自民の党勢を占う上で、象徴となる1人区。党県連は重点区に位置づけ、篠崎氏のテコ入れを図る。2月には石破茂地方創生担当相を伴った県連遊説隊が、清川村の役場前で活動をスタートさせ、選挙期間中も閣僚級を投入する予定だ。

 こうした動きを受け、馬場氏の応援に回ったのが民主の後藤祐一衆院議員(16区)。厚木高校出身で、民主ながら地元に地盤を築き、16区では常に義家氏と激戦を繰り広げてきた。

 馬場氏の選挙カーに連日同乗し、一緒に支持を訴える後藤氏は「自民党の代表を選ぶか、選挙区全体の代表を選ぶかの選挙。いろいろな立場の町民・村民が相談できる県議が必要だ」と闘志を燃やす。

 「16区の代理戦争のようになってきた」。両陣営がそんな印象を抱く中、関心を集めるのが公明票の行方だ。13年の参院選神奈川選挙区では、公明党の佐々木さやか氏の得票が全県トップの自民の島村大氏と拮抗(きっこう)したほど、公明が強い地域。同党は今回、自主投票を決めている。

立候補者
篠崎 直紀 34 自新
馬場 学郎 67 無現(3)

【読み方】▽氏名、投票日現在の満年齢、所属党派、現職・新人の別、丸数字は当選回数▽党派の略称は、自=自民党、無=無所属。並びは届け出順。


後藤祐一衆院議員(右)と遊説に向かう馬場学郎氏=5日午後、愛川町内
後藤祐一衆院議員(右)と遊説に向かう馬場学郎氏=5日午後、愛川町内

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