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2015統一地方選
構図一変、三つどもえ 県議選・川崎市麻生区選挙区

選挙 神奈川新聞  2015年04月06日 03:00

右から届け出順に、民主新人の石川裕憲氏、無所属現職の相原高広氏、自民新人の赤木舞氏
右から届け出順に、民主新人の石川裕憲氏、無所属現職の相原高広氏、自民新人の赤木舞氏

 2議席を保守系無所属と民主党の2氏が分け合ってきた県議選の川崎市麻生区選挙区。「指定席」とも言われた構図が、今選挙で一変した。無所属議員と協力関係にあった自民党が、16年ぶりに独自候補を擁立したからだ。民主党も新人に入れ替わり、三つどもえの激戦となっている。

市議の出陣式で

 県議選と政令市議選が告示された3日午前、川崎市麻生区内で開かれた自民市議候補の出陣式。参加者の目を引いたのは、県議選で争う自民新人の赤木舞氏と、6選を目指す無所属現職の相原高広氏が顔をそろえたことだった。

 後援会幹部は複雑な表情で支持者に呼びかけた。「これまで相原さんには(市議候補のために)骨を折ってもらった。自民党に誘ったが、『入らない』という。その中で赤木さんが相当の決断で立候補した。両方を当選させてほしい」

 式の主役だった市議候補は「僕についての話が全然ない」と苦笑いしながらも、「皆さんも(県議選の投票先で)悩むこともあるだろうが、必ず道は開ける。2人とも当選できると信じている」と応じた。赤木、相原両氏が握手や会話を交わす場面はなかった。

指定席変わるか

 麻生区は、松沢成文前知事が県議時代に地盤としていた選挙区。過去4回の選挙は、松沢氏の秘書を務めていた民主党の吉田大成氏と相原氏が議席を分け合ってきた。

 自民は1995年、99年こそ公認を立てたが勝てず、以降は相原氏を推薦。今回は「党の看板を掲げて活動する議員を増やし党の基盤を強くする」(党県連幹部)との方針の下、昨秋の党川崎市連の公募に応じた昭和音大講師の赤木氏を候補として決めた。

 直後に妊娠が分かり、周囲も心配したが、赤木氏は「断念するつもりはなかった。働いて、子育てを両立する当事者となり、同じ立場の方の声を政治に生かしたい」と意気込む。県議会の単独過半数獲得に向けた重点区であり、菅義偉官房長官ら党幹部も続々と来援する予定だ。

議席維持へ懸命

 県議会では「県政会」で活動する相原氏は「党派の利益より地域の利益を重視してきた。だから政党に所属する気持ちはない」と話す。衆院選では自民候補を支えてきたが、県議選への自民候補擁立を受け、昨年の衆院選では維新の党候補の応援に回った。

 ハンドスピーカーとのぼり旗1本で町に立つ従来のスタイルで、20年の実績と行財政改革や治安・防災などの政策を訴える。

 「住んでよかったと思える街を皆さんと一緒につくっていきたい」。民主新人の石川裕憲氏は、小田急線新百合ケ丘駅前で告示日の第一声を上げた。

 地元9区で松沢氏から受け継ぎ、守ってきた強固な地盤を誇る笠浩史衆院議員の秘書で、県議を退いた吉田氏の後を継ぐ。待機児童解消や中学校給食推進など子育て施策の充実を訴える。

 笠氏は、自民の候補擁立を「政党として当然だ」と受け止める。その上で「(吉田)大成さんが16年間守り続けた議席をしっかり引き継ぐ。自分の選挙のつもりでがんばる」と力を込めた。


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