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東洋ゴム問題 基準適合品は未開発

社会 神奈川新聞  2015年03月28日 03:00

基準を満たさない免震ゴムを視察する民主党国会議員ら=神奈川芸術劇場
基準を満たさない免震ゴムを視察する民主党国会議員ら=神奈川芸術劇場

 東洋ゴム工業(大阪市)が免震装置に国の性能基準を満たさないゴムを使っていた問題で、同社は27日、現時点で基準を満たすゴムが自社で開発できていないことを明らかにした。同社は、納入した神奈川芸術劇場(KAAT、横浜市中区)を含む18都府県の55棟全ての免震装置を取り換える方針を表明している。ただ、肝心の正常なゴム開発ができていないことに、県の担当者は「初めて聞いた話。あぜんとした」と懸念を強めた。



 民主党国会議員が横浜市内で行ったヒアリングで、同社の担当者は「今、いろいろ対応しているが、国の認定を受けた性能のゴムを再現できていない」と説明。「再認定される技術を早期に確立して生産対応するとともに、他社にも生産をお願いしている」とした。ただ、ゴム交換に協力する方針のブリヂストン社の製品は取り付けボルトの形状が異なるなどして「そのまま入れ替えられるわけではない」とも指摘した。こうした状況を踏まえ、交換時期は「読めない」と述べるにとどめた。

 同席した県の担当者は「東洋ゴムでできないなら、他社の製品を使ってでも一刻も早く交換を」と要請した。また、同社は問題を把握した昨年2月以降も、基準を満たさないゴムを出荷し続けていたことを認め、民主党議員が「匠の心も、良心のかけらも持ち合わせていない。ふざけるな」と声を荒らげる場面もあった。

 同党議員らは、ヒアリングに先立ちKAATを視察。長妻昭代表代行は国の認定の在り方の改善が必要との認識を示し、「運用改善で十分なのか、法改正が必要なのか、国会審議で明らかにしたい」と述べた。県内からは金子洋一参院議員、本村賢太郎衆院議員が参加した。

【神奈川新聞】


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