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「模範となる運転を」 バス死亡事故で遺族訴え

社会 神奈川新聞  2015年03月27日 14:19

横浜市営バスにはねられた小学生が死亡した交差点。現場には今も花が手向けられている=横浜市中区上野町1丁目
横浜市営バスにはねられた小学生が死亡した交差点。現場には今も花が手向けられている=横浜市中区上野町1丁目

 横浜市営バスにはねられ亡くなった小学3年生の両親が26日、市交通局を訪れ、安全運転の徹底などを申し入れた。市営バスがからむ事故は2013年度で約400件発生しており、両親は「二度と同じ苦しみを味わう人がなくなるよう、市民の模範となる運転を」と訴えている。

 申し入れたのは、同市中区の十字路交差点で昨年2月、右折してきた市営バスに横断歩道上ではねられ死亡した男児=当時(9)=の両親。申し入れ書では、市営バスが加害者となる事故を再び起こさないよう、防止策の徹底やその公表を要望。運転手に対し、「高い職業意識を持ってもらうことが、市民の安全、安心な生活につながる」としている。

 男児の事故では、自動車運転過失致死罪に問われた男性運転手(64)=失職=に対し、横浜地裁は「安全確認を十分に行わなかった」として禁錮1年の実刑を言い渡した。運転手は控訴したが棄却され、判決は26日に確定した。

 申し入れ後、両親は「息子の事故以降も事故が続いており、市が真剣に再発防止に取り組んできたのか疑問。未来ある子どもの命を奪った事実を重く受け止めてほしい」と話した。

 市交通局によると、13年度中の市営バスによる事故は、走行中の自転車やオートバイなど二輪車との接触事故が22件、電柱など静止物との接触事故は358件。14年度も2月末までで、対二輪車が19件、対静止物は245件となっている。

 同局は「職員一丸となって再発防止に取り組んでいる。申し入れについては誠意を持って対応していく」としている。


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