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2015統一地方選
戦後初の無投票に? 県議選鎌倉市選挙区

選挙 神奈川新聞  2015年03月24日 03:00

事務所開きで支援者にあいさつする中村氏(左)と街頭でマイクを握る早稲田氏
事務所開きで支援者にあいさつする中村氏(左)と街頭でマイクを握る早稲田氏

 4月12日に投開票される県議選鎌倉市選挙区(定数2)は、鎌倉にとって戦後初となる無投票の可能性が見え始めた。これまでに立候補を表明しているのは現職2人だけ。昨年12月の衆院選で大勝した浅尾慶一郎氏(衆院4区)が立ち上げた地域政党は、動きが見えないまま。初めての事態に、有権者だけでなく立候補予定者も気をもんでいる。

 「もちろん万全の準備を進めている。粛々と告示を待つだけ」。現職2人の陣営は、そう口をそろえる。

 とはいえ、ほかに候補者が出るか否かは重要な関心事。今月13日に行われた立候補予定者向け事前説明会には、計4陣営が出席した。しかし新人の男性2人はその後、神奈川新聞社の取材に対し不出馬を明言した。

 前回は、4人による激戦だった。自民党現職の中村省司氏(70)、民主党新人だった早稲田夕季氏(56)に加え、地元で圧倒的な人気を誇る浅尾氏が政調会長を務めていたみんなの党(当時)の新人も立候補。だがこの新人は381票差で惜敗した。

 党は昨年11月に解党したものの、衆院選に大勝した浅尾氏は年明けに地域政党「神奈川みんなの改革」を結成。「地方から政界再編のうねりを起こす」と息巻いていた。それだけに、昨春それぞれ公認を得て準備を進めてきた現職2陣営は、お膝元での動きを注視してきた。だが4月3日に告示が迫る中、擁立の動きはない。

 「(擁立は)現実的に厳しい」。浅尾氏の事務所幹部は認める。前回選挙以降、かなり早い段階から具体的な候補者擁立作業を進めてきたとしつつ、「やるからには必ず勝たなければならない」(幹部)と慎重になったことなどから、結果的に結実しなかったと打ち明ける。

 市選挙管理委員会事務局によると、戦後、鎌倉で行われた国政選挙や県議選、市長選、市議選でも無投票だった例はない。

 とはいえ、現職の2人は気を抜いていない。9期目を目指す中村氏は、22日に事務所開きを行い「候補者が出そろわないが、油断は大敵。敵はおのれの心にあり」と陣営を引き締めた。再選を狙う早稲田氏も「投票は自身への評価。前回より1票でも多くもらえるよう頑張ってきた」と、気合を入れている。

 市内に住むデザイン業の女性(49)は「候補予定者のことをまだよく知らず、選挙がなければ知る機会も失う。このまま政治が進められていくのはおかしいと感じる」と話し、県議選の行方を危ぶんでいた。

【神奈川新聞】


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