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三浦市議定数2減に 無投票回避狙い直前決着

政治行政 神奈川新聞  2015年03月20日 23:46

 三浦市議会は19日、議員定数を15から13に削減する改正条例案を可決した。すでに県内19市議会で最少だった定数をさらに減らす。人口減少や財政難に加え、4月の市議選の無投票回避といった実情から告示1カ月前の直前に決着した格好だ。

 条例案は共産党を除き、みうら市政会、フォーラムみうら、公明党の市議10人が連名で提出。欠員1で議長を除く13人による採決の結果、賛成10、反対3で可決した。草間道治氏(市政会)は年間2千万円の削減効果があるとし、「厳しい財政状況下で極めて重要。議会機能の低下が危惧されているが、前回3減したことで議会機能が低下するようなことはなかった」と賛成討論を行った。小林直樹氏(共産)は「行政へのチェック機能や民意の伝達など議会の役割が低下する恐れがある。定数削減ではなく議員報酬を引き下げるほうが議会制民主主義を守ることができる」と反対討論した。

 過去2回の定数減は、遅くとも12月に可決してきた。今回直前に決着した理由は、無投票回避の側面が強い。当初は昨年12月の定例会で一定の結論を出す見通しだったが、年末時点で引退する意向の市議が多く、新人擁立の動きが本格化したのも年明けから。削減数によっては無投票となる可能性もある中で、0~3減の中でまとまらなかった経緯がある。

 19日の本会議で小林氏に2減の理由を重ねて問われた草間氏は「経済的に厳しい市町村では選挙のたびに(立候補者が)定数に満たない現象が出ている。選挙がないのは問題であるということから削減に踏み切った」と説明。小林氏が「立候補状況を見て定数を決めるのならば、議会制民主主義なんか語れない」と批判する一幕もあった。

 ある新人陣営は、おおよその立候補予定者が分かる2月末の事前説明会を経ての決定に「後出しじゃんけんだ。遅くとも12月までに定数が決まっていれば、候補者を擁立する動きが出ていたかもしれない。新人や市民が振り回される」と批判。一方、「本来議会がどうあるべきかという議論なしに定数削減の議論を進めるべきではない」と訴える市議は「今回は無投票回避が中心論になったのが実情。立候補者が多ければ削減する必要はないと思うが、三浦市議会は報酬面で専業での議員活動が難しい。地方の議会の共通の悩みなのではないか」と打ち明けた。

 人口が同規模の寒川町議会の定数は18で、三浦市議会の削減は突出している。

■県議の木村氏転戦

 現職県議の木村謙蔵氏が19日に市内で会見を開き、県議選三浦市選挙区に出馬せず三浦市議選に無所属で立候補すると正式表明した。市議会は同日、定数を2減の13とする改正条例案を可決、閉会し、4月の市議選告示までちょうど1カ月となった。県議選が無風状態に急変した一方、市議選の立候補予定者は検討中も含め計15人となり、少数激戦の様相だ。

 木村氏は会見で、県議選の出馬を辞退しなければ保守分裂の構図だったとし、「昔で言う“サバとダイコンの戦い”以上に町を二分するのはいかがなものかと考えた」と説明。市議選への転戦については「近い仲間から政治の世界には残るべきという意見があった。県議の経験を生かし、即戦力として仕事ができると考えている」と話した。

 市議会は同日閉会。岩野匡史議長は議場で市議5人の引退に触れ「深く敬意を表する」とねぎらった。県議選への挑戦により辞職した石川巧氏を含め定数の3分の1を超える計6人が市議会を去った。一方、現状で立候補を予定している新人は5人で元市議の木村氏が加わる。

 定数2減の選挙戦となることで当落ラインは上がる見通しだ。3減の前回は800票強から約千票となった。木村氏は「よく読めない選挙になると思っている。県議を3期やった知名度を市議選にそのまま置き換えられるわけではない」と見通す。ある新人陣営は「ぎりぎりの椅子取りゲームになるという危機感を持ってやっている」と話す。ある現職も「新人のつもりでやる」と気を引き締めていた。

【神奈川新聞】


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