1. ホーム
  2. 社会
  3. 清川村・キャンプ場跡地 登山者駐車場計画が白紙に

清川村・キャンプ場跡地 登山者駐車場計画が白紙に

社会 神奈川新聞  2015年03月18日 03:00

丹沢山の駅・川の駅(仮称)
丹沢山の駅・川の駅(仮称)

 清川村がキャンプ場跡地に計画していた登山者用駐車場の整備が白紙になった。10日の村議会3月定例会本会議で設置条例改正案が否決、2015年度一般会計当初予算案は原案通り可決されたものの、計上した事業費800万円が執行不能に陥ったためだ。

 この駐車場は「丹沢山の駅・川の駅(仮称)」として、丹沢山(1567メートル)への村側の登山口の利便性の確保、路上駐車対策のために提案された。

 設置予定地は、13年9月に閉鎖した村立金沢キャンプ場(同村宮ケ瀬)の跡地で、管理棟やトイレを有効活用。収容台数は約20台。24時間対応の機械式駐車設備を導入、夏山シーズン前に開業する予定だった。

 村議会は提出された金沢キャンプ場の廃止、駐車場設置のための条例改正案、15年度当初予算案を審査したが、駐車場設置条例改正案に関しては9人全員(議長を除く)が反対、異例の否決になった。

 ある村議は「存続断念を決めた金沢キャンプ場の施設を解体するための費用約2300万円を計上した(昨年)12月の一般会計補正予算案に賛成したばかり。あまりに拙速な方針転換で議会軽視も甚だしい」と反発している。昨年12月の村側の説明では、借地であるキャンプ場は更地にして返還する予定だったという。

 これに対して村当局は「事前の説明が足りなかったと言われれば仕方がない。登山口周辺の路上駐車問題を改善しなければならないという必要性が高まっていたので」と戸惑いをみせている。今後も村議会側に理解を求めていく考えだ。

 村によると、キャンプ場跡地から県道沿いに1キロ余り進んだ塩水林道(一般車の乗り入れ禁止)のゲート前は、休日には数十台が路肩に駐車している。ほとんどが「全国百名山」にも選定されている丹沢山を目指す登山者のマイカーとみられるという。

 山間部の県道は幅が狭く、緊急車両の通過障害になることが懸念され、村や警察は駐車禁止を呼び掛けている。現状では、近隣に駐車場整備の適地が他になく、問題解決は先送りになりそうだ。

【神奈川新聞】


シェアする