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東日本大震災
支援の米軍家族に着付けで感謝 日本文化体験企画

社会 神奈川新聞  2015年03月18日 03:00

米軍家族に感謝を込めて髪を結う兼俵さん=横須賀市本町
米軍家族に感謝を込めて髪を結う兼俵さん=横須賀市本町

 東日本大震災の被災地支援活動を続ける米軍家族らに感謝の気持ちを伝えようと、美容師の兼俵伸枝さん(79)らが企画するイベントが節目の5回目を迎えた。「日本を助けてくれ、今も言葉で表せないくらい感謝している」と話す。 

 17日、米海軍横須賀基地の米軍家族のボランティアグループ「ヘルピングハンズ」のメンバーや活動に賛同する人たちを招き、市総合福祉会館(横須賀市本町)で行われた。

 「ひな祭り」にちなんで、米軍家族の子どもたちの和装を手伝うなど、日本文化を楽しんでもらった。美容師の兼俵さんと仲間のメンバーが着付けを担当。この道53年の兼俵さんは培った技で素早く髪を結っていった。

 ヘルピングハンズは2011年4月、同基地将校の妻、サリバン雅子さんが中心となり被災者を支援しようと発足。物資の供給や被災地の仮設住宅を米軍家族と訪れるなど、被災者家族との交流を続けている。

 支援の輪はフェイスブック(FB)などを通じて広がり、同基地へ新たに赴任してきた米軍家族も続々と参加。そうした活動が実り、支援を続けてきた宮城県石巻市の無認可保育園が今春、認可保育園に変更、園再興の基盤を固めたという。

 現在は米国で暮らすサリバンさんは「被災地の認可外保育園が次々と閉鎖する中、世界中から毎月届く支援で経営を保つことができ、大きな一歩になった。でも、今も被災地で厳しい生活をしている方が大勢いる」と、さらなる支援を約束する。

 こうしたサリバンさんらの思いや活動に共感した兼俵さんは、震災後の11年に初めてイベントを企画した。それまでも古着をホームレスに配って歩くなどボランティア活動に熱心で、最近は評判の着付けで米海軍基地内にもよく招かれる。

 先日、年齢も考慮して長年経営した横浜市金沢区の美容院を閉店したが、社会貢献への気持ちは揺るがない。

 「こうして催しに参加できるのは光栄。今後は社会に還元したい」と気持ちを新たにしていた。

【神奈川新聞】


米軍家族に好評だった和装の着付けイベント=横須賀市本町
米軍家族に好評だった和装の着付けイベント=横須賀市本町

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