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中華街摩登(19) 団体で円卓囲む→少人数に変化

話題 神奈川新聞  2015年03月17日 21:09

若者の姿が目立つようになった横浜中華街=横浜市中区
若者の姿が目立つようになった横浜中華街=横浜市中区

 横浜中華街(横浜市中区)で休日の若年層の来街者が増えている。横浜中華街街づくり団体連合協議会の調査で新しい傾向が明らかになった。交通手段では初めてみなとみらい(MM)線がJRを上回ってトップに立ち、横浜中華街発展会協同組合では、MM線開通や鉄道5社による相互直通運転などで客層が変化していると分析。「若者や少人数グループなど新しい客層のニーズにも応えられる街にしたい」と話している。

 調査は同組合も加盟している協議会などが昨年9~12月にかけて実施。2002年と08年にも同様調査を実施しており、歩行者の性別や年齢別、グループ属性などについて目視で計測したり、来街者へアンケートをしたりした。

 その結果、休日の流入者は約5万人で前回比14%増、平日は約3万6千人で前回比38%増と来街者は全般的に増加傾向で、特に平日の伸びが大きいことが分かった。

 年齢別では、平日は30歳以上が64%に上るが、休日は29歳以下が49・1%とほぼ半数まで上昇し、休日に若年層の来街者が増える傾向が見られた。

 グループ別では、休日でも2人組が最も多く、平日は1人が最多だった。大人数で中華料理の円卓を囲むイメージから、少人数で会食を楽しむ趣向に変化していることがうかがえた。

 交通手段はMM線が33・5%と前回の20・9%から大幅に伸び、初めてJR(31・9%)を上回ってトップに。同線を含む鉄道5社による13年3月からの相互直通運転の効果が明らかになった。

 来街者の追跡調査では、店を探すなどの回遊行動の平均所要時間が7・14分、平均立ち寄り先件数は0・94件と、いずれも前回より半減した。

 店舗選びの情報源としては「インターネット」の割合が26・8%と最高で、前回調査の11・4%から大きく伸び、同組合では「スマートフォンの普及もあり、事前に調べて明確な目的を持って訪れる人が増えている可能性がある」とみている。

 同組合では、これらの調査結果を受け、「家族や中高年の団体が大人数で円卓を囲むというかつてのイメージから、客層が変化していることが数値でも明らかになっている」と分析。今年スタートした中華街アプリなどで若年層にアピールしたり、少人数グループが利用しやすいメニューを検討したりと、新しいニーズに応えるサービスにも力を入れていくという。

中華料理店など約600店が連なる世界最大のチャイナタウン・横浜中華街。来街者のニーズを敏感に捉えながら、パワフルに変化を続ける「摩登(モダン)」な街を追う。


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