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公費補助も注文低迷 中学給食弁当で横須賀市

社会 神奈川新聞  2015年03月10日 15:39

 横須賀市が2015年度中に市立中学校で導入を目指しているスクールランチ(仮称・横須賀給食弁当実施事業)で、市教育委員会は1月に実施した3回目の試行の結果をまとめた。弁当代を一部公費で補助するなど利用しやすく改善したものの、平均注文率は7・6%にとどまった。今後、事業者の採算性や導入時期などについて検討を重ねる。

 事業は、市教委の管理栄養士が小学校給食をアレンジした献立の注文弁当を取り入れるのが特徴。昨年に計19校を対象に2回試行し、3回目を今年1月13日から14日間、1校を対象に行った。

 これまでの事前注文から、今回初めて当日注文を実施。1食につき60円を市が負担することで価格を並盛りで350円に下げた。食物アレルギー対策として食材情報も明示した。

 ただ、平均注文率は前回の6・4%(5校)と比べ、7・6%とわずかに増えただけだった。市教委担当者は「今回は当日注文で価格も下げたが、それほど注文率が伸びなかった」と受け止める。

 試行期間後、市教委は生徒、保護者、教職員を対象にアンケートを実施。生徒、保護者は1、2年生の全9クラスを対象とし、計508人が回答した。

 実際に注文した生徒の保護者61人に理由を尋ねると「子どもが好きな献立があったから」(72・1%)が最多。次いで「当日に注文できたから」(63・9%)となった。

 「栄養面への配慮に加え、市が費用を一部負担して価格を引き下げたことについてどう思うか」という質問には、保護者179人のうち84・9%が「良いと思う」と答えた。

 一方、現場の声は慎重だ。今回の取り組みの感想については、教職員31人のうち61・3%が「どちらともいえない」と態度を留保。市立中学校ではすでにスクールランチとして、パン・弁当の注文販売を行っており、「普段の注文弁当と今回の弁当はどちらがよいか」との質問に「普段の注文弁当の方がよい」が29%で、「今回の弁当の方がよい」の12・9%を上回った。

 市教委はこれまでの試行結果を踏まえ、委託する弁当事業者の採算が取れるかなどについても検証する。担当者は「どれだけの事業者に手を挙げてもらえるかはまだ不透明。いろいろな意見があるのでニーズを含め、検討していきたい」と述べた。

【神奈川新聞】


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