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お墓のイメージ変えたい 横国大生が市整備で提案

社会 神奈川新聞  2015年03月07日 03:00

新しい墓地の在り方を提案した横浜国大の学生たち=横浜市役所
新しい墓地の在り方を提案した横浜国大の学生たち=横浜市役所

 少子高齢化の進展に伴い全国的に墓地需要が増加する中、横浜国立大学の学生が6日、横浜市に対して新しい墓地整備の在り方を提案した。「迷惑施設」ではなく「地域住民が誇れる場所」となるよう提案しており、柏崎誠副市長は「墓地問題は自治体共通の課題。多角的な視点で検討されており、大変参考になった」と述べた。

 同大非常勤講師の秋山怜史さんによると、同大教育人間科学部人間文化課程の1、2年生5人が授業の一環で5カ月間検討した。

 プレゼンテーションでは、市が跡地利用の一つとして公園型墓園の整備を検討している在日米軍施設の旧深谷通信所(泉区、約77万平方メートル)を題材に新たな考え方を提唱。円形の同通信所敷地中央部に樹木型、プレート型、日本式、合葬型の墓を設置するほか、周囲に市民菜園や憩いの水場、スポーツ施設、芝生広場などを配置した。

 桜を植樹して故人と花見を楽しむ「死者との共生」や夜桜のライトアップによる夜の墓地のマイナスイメージの打破、見晴らしの良い立地を生かした秋の月見イベントなど、四季を通して自然と触れ合える場所とすることで、住民と墓参者との共存を図ると提案した。

 市によると、市内には久保山墓地(西区)や日野公園墓地(港南区)、メモリアルグリーン(戸塚区)など五つの市営墓地(計約4万5千基、合葬式約2万体)があるが、2012~31年の20年間でさらに約13万基の墓地が必要と推計されている。新たに墓園を整備するには、周辺住民の理解を得るのが大きな課題になるという。

 2年生の立山晴香さん(20)は「お墓が特別な場所ではなく、日常的に関わっていける場所であることが大事。手入れが行き届くことでさらに足を運びやすくなる良いサイクルが生まれるのではないか」。

 秋山さんは「『お墓』のマイナスイメージを覆したい。地域の誇りとなる墓にすることで、より愛される施設になる」と話した。

 横国大のメンバーと一緒に同席した鈴木太郎市議(自民党)も「地域と話し合いながら整備計画を作ることで、周囲との融和が図れるのではないか。深谷の整備でもその辺りを考慮していただきたい」と要望していた。

【神奈川新聞】


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