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水素社会へ「発進」 トヨタが県・横浜に納車

経済 神奈川新聞  2015年03月05日 15:56

県と横浜市に納入された燃料電池車「MIRAI」=横浜市西区
県と横浜市に納入された燃料電池車「MIRAI」=横浜市西区

 トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」2台が5日、県内で初めて納車された。県と横浜市に公用車として納入され、水しか排出しない“究極のエコカー”が、水素社会の実現に向けたシンボルとして走り始めた。

 横浜市内のホテルで同日開かれた納車式にはトヨタ自動車の豊田章男社長らが出席し、横浜トヨペットの宮原郁生会長が黒岩祐治知事に、神奈川トヨタ自動車の上野健彦会長が林文子市長に鍵を手渡した。

 黒岩知事は「夢にまで見たFCVが実現した。横浜市民は日本で一番安くFCVを購入できる。神奈川、横浜から未来の自動車の姿をつくっていきたい」と強調。ミライの販売価格は約723万円だが、購入補助金として2015年度、県が101万円、横浜、相模原市が50万円を出す方針。国の補助金202万円を合わせると、横浜、相模原市内では約370万円になる。

 同日には市内2カ所で、水素ステーションの開所式も開かれるなど水素社会への動きが広がっており、林市長は「デザイン性も素晴らしく、非常に目立つ車なので、いろんなところで走らせたい。これを大きな一歩に水素利活用を進めていきたい」などと語った。

 ただ、話題のエコカーに発売1カ月で1500台の受注が殺到する一方で、愛知県豊田市の元町工場でのミライの生産は1日わずか3台というペース。県内でも、神奈川トヨタと横浜トヨペットを合わせて5日までに約200台を受注しているが、納車は1~2年待ちとも言われる。

 それでも、早々に申し込んだという藤沢市内の男性会社社長は「水素社会の実現に向けた動きに心を動かされたし、究極のエコカーという先進技術を体験してみたい」と期待を語る。申し込んだことを周囲に話すと、「ぜひ乗せてほしい」との声が相次いでいるという。

【神奈川新聞】


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